ごあいさつ

ごあいさつ

ようこそ、捜真女学校へ

丘の上に立つ
捜真女学校は横浜駅を見下ろす小高い丘の上にあります。校舎からは、横浜駅はもちろんみなとみらい地区の高層ビルが目の前に見え、西に目をやると、遠く丹沢山系と富士山が見えます。さらに目を移すと、奥多摩の山々が見え、新宿·池袋のビル群が見え、スカイツリーも望むことができます。 きらきら輝く横浜港の海を見ると、海のかなた遠くアメリカから明治時代に渡ってきて捜真を建てた宣教師たちの尊い献身が思い起こされ、冬のよく晴れた日に白く輝く富士山を見ては、自然の造形の素晴らしさに思いをはせます。生徒たちは、いずれ巣立っていく予感をいだきつつ、この学び舎で過ごす毎日をことのほか愛しています。
長い射程を持つ
教育は長い射程を持って行われるべきであると言われますが、明治期に学校を建てあげた捜真草創期の先達は、長い人生の後半までを見通した射程の長い女子教育に情熱を注ぎました。その中心にあったのは、英語を中心に世界に通用する広い知識·教養を身につけることと、キリスト教に基盤をおく愛にあふれる人生観·世界観を身につけることでした。たった数年の学校生活ですが、ここで出会った友人とここで学んだすべてが人生の羅針盤として生きている。捜真はわが人生の母港。そう語る卒業生はたくさんいます。
変化を恐れない
教育は大きな変革期にあります。捜真も例外ではありません。授業が変わり、行事が変わり、学びのスタイルは大きく変化していきます。書く力が求められ、語る力が求められ、意欲が求められ、異質なものを受け入れる資質が求められます。そんな時代にあって私たちは変化を恐れません。なぜなら、長い射程を持つ教育という根本精神が今も捜真には息づいているからです。
よく書き、よく語る
今、捜真の生徒はよく語ります。将来の人生を語り、社会の現状を語り、自分の成長を語ります。捜真の生徒はよく書きます。小論文を書き、プレゼンテーションの原稿を書き、志望理由書を書きます。自分を表出することを嫌がらないのは、中学生のころから何かにつけて人前で語ったり、文章で振り返ったりする機会が多くあるためだと思います。「建学の精神を今に生かす」とはよく聞く言葉ですが、長い時間をかけて培ってきたものがこの時代に生きていると実感できます。
変化を底から支える
生徒たちが長い時間を過ごすホームルームと廊下の床は木でできています。談話コーナーには木のベンチが置かれ、生徒どうしが時に熱く、時になごやかに話し込んでいます。安心できる環境こそが激しい変化を恐れず立ち向かってゆく人間を底から支え、長い人生を歩んでゆく基盤を育ててゆくのだと思います。

捜真女学校 中学部·高等学部部長中山 謙一