JOC&YWCA 合同修養会「主に向かって新しい歌を歌え」

2021.2.15

Soshin Jogakko

毎年2月に一泊で行っていた有志の修養会でしたが、今年はコロナの影響により、「参加上限人数は20人、宿泊はせず校内で実施する」という変則的な形で行うことになり、2月13日、千葉ホールを会場に行われました。

主題は「主に向かって新しい歌を歌え」(詩編98篇1節)。これを主題にした理由はこれまでとは異なる生活様式が求められる中、何を変え、何を変えずに生きていけば良いのか、生徒と共に考える機会としたかったからです。また、どのような状況であっても、生徒たちには、希望を絶やさず前を向いて「新しい歌」を歌っていって欲しいと思ったからです。

生徒たちが自ら心を開いて語れるように、今年も、ディスカッションの前に1時間かけて「今の自分」を紙粘土(高二以下)とコラージュ(高三)で表現してもらいました。その後、出来た作品を持って静かな場所に移動、グループのメンバーに今考えていることを話していきました。「水たまりに落ちた、一滴の雨の雫」を作っている生徒は「水たまりに跳ねた水滴はもうどん底にはいない、跳ねた分だけ上がっている。それが今の私です。」と言っていました。また素手でボールを掴んでいる作品がありました。理由を聞くと「相談に乗ってくれた友人の返してくれた言葉が、今の私が求めていたものとピッタリで、直球を心のど真ん中で受け止めている様を表現してみたかった」と教えてくれました。各々自分の作品を説明しながら、また仲間の言葉を聴いて、無意識の感情に気付いたり、心の傷が癒されたり、共感してもらえたことが信頼や安心につながったり、とても豊かな時間になりました。

お昼休みはお弁当を食べながら、音楽科の河原先生の「音楽と詩編」に関する講演を聞き、「メンフィス」という映画を観ました。ゴスペルが生まれる背景には、想像を超える酷い差別受けた黒人達の魂の叫び·祈りがあったことを学びました。

例年ならば高三から二人の生徒が選ばれて朝拝を担当していましたが、今年は参加した高三生7人全員に話をしてもらいました。進路に対する後悔や期待、友人の大切さ、セルフイメージとそのギャップ、人の目や評価からの解放、失敗からのリベンジなど、それらはみな体験に基づく生きた言葉でした。高三から在学生への素敵なギフトになりました。

今年は学校での毎日の礼拝もままならず、6月の登校開始当初は朝のHRでの聖書朗読と祈祷だけでした。2学期なってからようやくチャペルが使えるようにはなりましたが、1~2学年しか入れず、未だに全校が揃って礼拝を捧げることはできません。しかし、高三の生徒たちは学年でline礼拝を始め、有志でチャペル礼拝を要望して、実現させてきました。高三の生徒たちが、しっかりとキリスト教教育を受けて育っていることを実感できる修養会でした。後輩たちが後に続くかどうかは我々教員にかかっています。

コロナ禍にも関わらず、聖書の御言葉に触れ、先生や仲間と人生を分かち合い、豊かな時間を共に過ごせたことを神様と学校に感謝します。また、祈りをもって支えて下さった方々、具体的な形で支えて下さった同窓会の皆さまにも心からお礼を申し上げます。


2020年度JOC&YWCA一日修養会
時間 プログラム
9:00 オリエンテーション
開会礼拝
9:40 講演            (コラージュ又は紙粘土)
11:00 ディスカッション(学年)
12:00 昼食

(講演:DVD鑑賞)

14:00 高三のお話
15:00 ディスカッション
15:45

16:00

閉会礼拝

解散

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