礼拝メッセージ 6月26日(金)

2020.6.26

Soshin Jogakko

「聞くことのすすめ」

事務職員 原田 直人

こちらから讃美歌500番「聖霊(みたま)なるきよき神」を聞くことができます

【聖書】マルコによる福音書 4章9節
そして、「聞く耳のある者は聞きなさい」と言われた。

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イエスは湖に出て、舟の上から湖畔に集まった群衆に次のようなたとえ話をされました。
種を蒔く人が種蒔きの途中で、ある種は道端に落ち、鳥が来て食べてしまった。石だらけで土の少ない所に落ちた種は、すぐに芽を出したが日が昇ると焼けて、根がないため枯れてしまった。茨の中に落ちた種は、茨が伸びて覆ってしまったため実を結ぶことはなかった。良い土地に落ちた種は、芽生えて育って実を結び、あるものは30倍、60倍、100倍にもなった。
このたとえ話は、神さまのみこころを宣べ伝えているイエス様(種を蒔く人)からのメッセージを、鳥に食べられた種のようにすぐに失ってしまってはなりません。土の少ない所に落ちた種のように、聞いた時は感激してもすぐに冷めてしまってはなりません。茨の道に落ちた種のように、まわりの色々な誘惑や思いに負けてはなりません。良い土地に落ちた種のようにメッセージを素直に聞いて受け入れ、それに従って行動しなさい。このように解釈することができます。

私たちが神さまのみこころ、イエス様からのメッセージを聞くことができる手段はなんだと思いますか?
それは、聖書を読むことです。聖書を読むことで、神さまそしてイエス様からの愛を感じることができます。
日々の生活の中で私たちは様々な問題に出合います。
思うように物事が進まない時。行き詰ってしまった時。人間関係で悩んでいる時。本当に様々です。そんな時には是非とも聖書を開いてみてください。今の自分に必要な聖句や物語がきっと用意されていると思いますから。

「聞くこと」というワードでもう一つ、先日見たテレビ番組をご紹介します。
それは、二人の芸人が30分の授業を受けて、そのあと理解度をチェックするという内容のものでした。
世界史の授業が始まり講師の先生が話しをしながら黒板に図形や文言、年数などを書き始めると、一人は黒板に書かれているものをきっちりとノートに写しはじめました。先生が色を変えるとそれに合わせて色マーカーなども使って忠実に。
一方、もう一人は、確かにノートは取っていましたが、自分だけが分かる必要最低限の形に抑え、その分授業内容を聞くことに専念していました。そして、黒板には書かなかった先生の言ったことを斜め書き(メモ)して、後で振り返った際の補足になるよう付け足していました。
授業が終わり最後に理解度のテストを行ったのですが···なんと、ノートを完璧に写した芸人は0点、聞くことに専念した芸人は98点という衝撃の結果でした。
どちらもさぼることなく、本当にまじめに受けていたにも関わらずこれほどの差が生まれた要因は、授業を聞いていたか聞いていなかったかの一点に絞られると思います。
どんなに後で誰かに貸すお手本になるようなノートを取ったとしても、写しただけでは内容は理解できません。理解するには聞くことこそが大切なのです。
ちなみに、98点の芸人が何を間違えたかと言うと、講師の先生が「バロック」を「バーロック」と発音していたため、その通りに解答してしまったからでした。それだけ集中して聞いていたことが、このことからも理解できますよね。

「聞くこと」はとても大切なことです。
授業の際は、先生のお話しを集中して聞きましょう。そして、聖書を読んで神さま、イエス様からの愛のメッセージを聞き今日も前を向いて元気よく歩んで行きましょう。

 

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