【PTA活動】聖書研究会
2022.10.17
Soshin Primary School
冷たい雨の降ったこの日、横浜市の最高気温は13度という12月上旬並みの寒さでした。保護者の皆様も肩をすぼめながら千葉ホールに集まり、寒いですねーと言う中島学院長のお言葉から第二回目の聖書研究会が開催されました。
はじめに讃美歌48番「礼拝 夕」を歌いました。この讃美歌は、捜真の創立10周年の1896年に、当時音楽の先生でいらしたメラ·ベンネット夫人が作曲、捜真と同じバプテスト派の関東学院の創立者でありご主人にあたるアルバート·ベンネット氏が作詞をされた、捜真にとって大切な讃美歌だそうです。タイトルに「夕」と付けられている為、めったに歌われることがないそうですが、捜真では、必ず授業でこの歌を歌いルーツの勉強もするそうです。大変貴重な讃美歌を歌えたことに身が引き締まる思いがいたしました。
今回の聖書箇所はマルコによる福音書から「からし種のたとえ」でした。この例え話は、マルコだけではなくマタイやルカの福音書でも書かれており、皆が一度は聞いたことのあるお話だそうです。もちろん生徒たちも必ず学ぶお話です。からし種とは、おそらくブラックマスタードのことだろうと言われており、私たちが知っている胡麻粒の半分よりも小さい種だそうですが、成長すると4メートル以上もの大きな植物になるそうです。
中島学院長は、コロナ禍でも捜真祭が三年ぶりに開催されたことや、70年以上続く行事である自然教室も各学年順調に実施されていることに触れられ、その後生徒たちが楽しかったと話す様子に大きな喜びを感じるとおっしゃっていました。
1886年にシャーロット·ブラウン先生が生徒7人からはじめられた小さな学校だった捜真も今年で136年目。4回の移転と6回の校舎建て替えと、場所や時代を越えてリカバーしながら大きな学校へと成長してきました。そこにはさまざまな状況の中で教え育てられた生徒たちが沢山います。
どんな時も生徒たちのそばにあるのは聖書の御言葉。神様から与えられた命を大切にすること、自分だけでなく周りにいる全ての人の命を大切にする。日々の生活で幸せと感じる瞬間、家族、先生、友達、先輩、後輩その間に「神の国」は存在するのです。小さな喜び幸せを分かち合える空間で、今日も捜真の生徒たちは元気に前を向いて生活しています。
最後のお祈りは、高二の生徒たちが行った平和学習から印象に残った作文を読んでくださり、心身ともに温かい気持ちで会が終了となりました。
(広報委員 高二)
マルコによる福音書4章30節〜32節
さらにイエスは言われた。「神の国を何にたとえようか。どのようなたとえで示そうか。 それは、からし種のようなものである。土に蒔くときには、地上のどんな種よりも小さいが、 蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張る。」