投稿者「soshin」のアーカイブ

図書館だより 5月21日(木)

『昆虫記』今森光彦 福音館書店

大きな図鑑のような本。4月から始まるカレンダーにその時季に登場する虫や植物が写真とともに紹介されている。写真家の今森さんがフィールドとしている滋賀県の四季が、丁寧な解説とともに楽しめる。幼虫やさなぎの写真もたくさんあるので、「私は無理無理!」という人もいるかもしれないが、そんな人もいつか地球の仲間として、人間以外の生き物も受け入れてくれたらなあと思う。

 

『世界のふしぎな虫おもしろい虫』今森光彦 アリス館

では次に、「私は無理無理!」と思っている人に、美しすぎる虫たちを紹介しよう。神様はこんなにも美しい生き物を造ってくださったんだ。と感謝とため息のでる一冊。

ツマキハラナガイイトトンボ(ペルー)、レースコロギス(マレーシア)、シタムラサキナンベイオオバッタ(ブラジル)、リボンカゲロウ(ギリシャ)、ジュウシチネンゼミ(アメリカ)、が私のお気に入り。

 

『魔法のはさみ 今村光彦の切り紙美術館』今村光彦 クレヴィス

なんと、今森さん、写真だけではなく切り紙作家としても活躍している。本物の昆虫も美しいが、人間の技も素晴らしい。

 

礼拝メッセージ 5月21日(木)

「変わらないもの」

英会話担当  テリオ·マイア

こちらからゴスペルソング「This we know」を聞くことができます

Psalm 90:1-2

Lord, you have been our dwelling place in all generations.

Before the mountains were brought forth,

or ever you had formed the earth and the world,

from everlasting to everlasting you are God.

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Lots of things have changed in the world recently.  Like you– students around the world haven’t been able to go to school.  A lot of people have lost their jobs and their income.  The Olympics have been postponed. Basic items like toilet paper, masks, and hand soap have been sold out.  Many family relationships are stressed.  People have become afraid to ride the train.  There have been SO many changes, SO quickly! We could easily list more than twice as many.

Our eyes and our minds easily notice what has changed.  However, there are also lots of things that haven’t changed.

The Bible tells us: God is good.  God is wise.  God is powerful, more powerful than any of the governments of the world.  He is active.  He provides for us.  He listens to your prayers.  He understands our pain and fears.  He protects.  He is able to heal.  He loves you.  He offers us forgiveness and eternal life.

Even though the circumstances that we can see have changed a lot, God and His truths are unchanging and eternal.  This gives me hope; we don’t have to be stuck in fear of the changing circumstances, because God is still good and still powerful.  During this time of quarantine, I have been going out to walk or run.  My exercise has been interrupted again and again, though, when I notice some flowers and stop to take pictures of them.  Actually, I am not usually interested in taking pictures of flowers, but this year I have been really amazed at how beautiful the flowers in Japan are and how many different colors and shapes there are.  Seeing the incredible flowers God created reminds me of the truths about God that we can’t see with our eyes.

2 Corinthians 4:18

…we look not to the things that are seen but to the things that are unseen.  For the things that are seen are transient, but the things that are unseen are eternal.

 

詩編 90編 1-2節

主よ、あなたは代々にわたしたちの宿るところ。

山々が生まれる前から

大地が、人の世が、生み出される前から

世々とこしえに、あなたは神。

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ここ最近、多くのことが世界で変わってしまいました。きっとあなたも―。今、世界中の多くの生徒たちが学校に行くことができません。たくさんの人が仕事や収入を失くしました。東京オリンピックは、延期になりました。身の回りの日用品にも変化があります、例えばトイレットペーパーやマスク、せっけんといった必需品が売り切れるようになりました。家族などの人間関係にも変化があり、ストレスを抱えている人もいます。人々は電車に乗るのを恐れるようになりました。

本当にたくさんのことがあっという間に変わってしまいました。変化を挙げたら、きっときりがないでしょう。

私たちは変わってしまったことに目を向けたり、考えたりことはすぐにできると思います。でも、そんな中で「変わらないもの」もたくさんあります。

聖書はわたしたちに教えてくれます。

神は素晴らしい。神は全知全能である。神は偉大な力があり、いかなる世界の統治よりも優れている。神は働いている。神はわたしたちの祈りに耳を傾け、必要なものを与えてくださる。神はわたしたちの痛みや恐れを理解している。神はわたしたちを癒し、そして愛してくださる。神は私たちを許し、そして永遠の命を与えてくださる。

わたしたちが表面的に見ていることは変わってしまいましたが、主と主が語る真実は決して変わらず、そして永遠のものです。このことが私に希望を与えてくれます。私たちには神様が共にいてくださるので、この先が見えない現状に怯えたり、嘆いたりしなくていいのです。神様はこんな時にも働いてくださるのです。この自粛期間中に、私は外に出てランニングや散歩をしています。でも、すぐに立ち止まってしまうのは、きれいな花を見つけ、つい写真を撮りたくなってしまうからです。いつもはあまり花の写真を撮ったりしないのですが、なぜか今年はたくさんの花の写真を撮り、その度にその美しさや色とりどりの色合いに驚かされます。このように神様がお造りになった自然の美しさを見ることで、(ここでは花の見事な美しさですが)、目には見えないけれども、神様の偉大さを改めて感じるのです。

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コリントの信徒への手紙二  4章 18節

わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。

 

 

寿町へ無事、お届けしました。「寿町支援プロジェクト」

こんにちは。
捜真SDGs実行会「寿町支援プロジェクト」です。

皆さんが送ってくださった、カップラーメン、マスクを無事、寿町地区センターに届けることが出来ました。

皆さんの多大なるご協力に感謝します。

これからも捜真SDGs実行会は、精進して参りますので、応援よろしくお願いします

礼拝メッセージ 5月20日(水)

「たとえ今できなくとも」

高二担任  内山 仰太郎

 

こちらから讃美歌512番「わが魂のしたいまつる」を聞くことができます

 

【聖書】 ヨハネによる福音書13章36節~38節

シモン·ペトロがイエスに言った。「主よ、どこへ行かれるのですか。」イエスが答えられた。「わたしの行く所に、あなたは今ついて来ることはできないが、後でついて来ることになる。」ペトロは言った。「主よ、なぜ今ついて行けないのですか。あなたのためなら命を捨てます。」イエスは言われた。「わたしのために命を捨てると言うのか。はっきり言っておく。鶏が鳴くまでに、あなたは三度わたしのことを知らないと言うだろう。」

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新型コロナウィルスの流行によって一時的な休校が決まったのが2月末。それからこんなに長く学校が閉鎖になるとは、だれが予想したでしょうか。本当に私たちは、私たちが思いもよらない形で、今まで当たり前に出来ていたことが出来なくなることがあるのだ、ということを思い知らされています。皆さんも、多くの人が、今これをやりたいのに出来ない、なぜ今これが出来ないのか、という焦りや悲しみの気持ちを心の中に抱えているのではないでしょうか。頑張ってきた部活の最後の大会やコンクールがなくなってしまったり、予定していた留学が中止になったり、当たり前のように行われてきた行事が中止や延期になったり、授業だけでなく「今したい」のに、できなくなってしまったことがたくさんあります。特に、高校三年生の人たちは、なぜ今年なの?という思いが強くあることでしょう。世の中の人がみんな苦しいのだから、と言われても、それだけでは割り切れない思いがあることでしょう。

先日、高校三年生の生徒とオンラインで話す機会がありました。受験への不安、友達と会えないことへの嘆きなどを話してくれた後に、何か前向きなれるような「いい話」はないか、と言われ、私の頭に浮かんだのが冒頭に掲げたペトロとイエス·キリストとのやりとりでした。前向きになれる「いい話」かどうかは別にして、私は、何かしら人生の苦境に立つたびにこの聖書個所のペトロのことを思い出します。ペトロはイエスの一番弟子であり、自分は当たり前のようにイエスを誰よりも愛し、イエスの行く所ならどこにでもついて行ける、と信じて疑わなかった人です。イエスが逮捕され十字架につけられる、その直前の時、ペトロは「わたしは最後まであなたについていきます」と言うのですが、イエスは「わたしの行く所にあなたは今ついて来ることはできないが、後でついてくることになる」と答えます。この言葉はきっとペトロにとっては大きなショックであったことでしょう。だからこそペトロは「なぜ今ついて行けないのですか」と食い下がるのです。

私たちは、今、この時、本来できるはずのことができないこと、これをなかなか受け入れることが出来ません。「なぜ今できないのですか?今でなければだめなのです」。今できないことに直面した時、私たちはこの時のペトロのような思いを抱くことがあるのではないでしょうか。しかし、ペトロはこの後、自らの保身のためにイエスが逮捕される場から逃げ出し、イエスが予告したように「イエスのことは知らない」と三度も言ってイエスを裏切り、「今できる」と言ったことができなかった自分に絶望することになります。自らの弱さを思い知らされ、打ち砕かれるのです。

イエスはそのようなペトロの弱さを最初から知っていたのだと思います。だからこそ「わたしの行く所に、あなたは今ついてくることができない」と言ったのだと思うのです。しかし、イエスはペトロにこのようにも言いました。「後でついてくることになる。」このイエスの言葉に、私は希望を見出したいと思うのです。たとえ今できなくても、後でできるようになる、それをわたしは待っているのだ、そうイエス·キリストに呼びかけられているように感じるのです。

ペトロは、イエスが天に挙げられた後、その後一度たりともイエスを知らない、と言うことはありませんでした。むしろ、多くの迫害や困難にも恐れることなく、イエスこそ真の救い主である、という福音を力強く証しする真の一番弟子となるのです。自分の弱さに打ち砕かれたからこそ、その弱さをひっくるめて「後でついてくることなる」と言ったイエスの言葉を信じることが出来たのだ、と私は思うのです。私たちもまた、今できないことに直面し、自らの弱さや力のなさに直面する日々を送っています。しかし、たとえ今できなくとも、後でできる、それを私は待っている、というイエスの言葉を信じたいと思います。冒頭の聖書個所の続きには次のようなイエスの言葉があります。「心を騒がせるな。神を信じなさい。…わたしの父の家には住む所がたくさんある。もしなければ、あなたがたのために場所を用意しに行くと言ったであろうか。行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなた方をわたしのもとに迎える。」困難の先にも、私たちが迎えられる場所はある、そのことに私たちは希望を持ちたいと思います。

 

図書館だより 5月19日(火)

五月に入り、中庭の藤棚が華やかになってきたと思っていたら、次はバラが真っ赤にアーチを飾っています。その脇で用務員さんが刈り込んでくれた捜真のハートが皆さんと会えるのを待っています。

 

連休中にテレビで昆虫の番組を三本視聴しました。

1)BSプレミアムカフェ ファーブル昆虫記 南仏 愛しき小宇宙

  フランス文学者…奥本大三郎  昆虫カメラマン…海野和男

2)1億人の大質問!笑ってコラえて! 豊田蛍の里ミュージアム 学芸員…川野敬介

3)NHK Eテレ 香川照之の昆虫すごいぜ!  俳優…香川照之

昆虫は苦手ではありませんが、特に興味があるわけでもありません。しかし、この三つの番組は食い入るように見てしまいました。それは、登場する方々の尋常ではない昆虫“愛”が画面から溢れていたからです。さらに、主人公の昆虫たちの生態や姿が尊敬に値するほどすばらしく美しい。ため息が出るほどでした。みなさんにもこの魅力的な世界を知っていただきたく、図書館にあった本を紹介します。

 

少しでも早く昆虫に出会いたい人には

第2回 小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙 堂々第一位!五位六位!

『おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典』続·続々 

今泉忠明 高橋書店

をおすすめします。 例えば→P29「ほとんどのホタルは光らない」。あなたは知ってた?

礼拝メッセージ 5月19日(火)

「祈り」

学院長  中島 昭子

こちらから讃美歌461番「主われを愛す」を聞くことができます

【聖書】イザヤ書42章9節
昼、主は命じて慈しみをわたしに送り、夜、主の歌がわたしと共にある
わたしの命の神への祈りが。

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捜真生は「お祈り」とか「黙祷」と言うと、どのような場面でも静かになって、目を閉じます。ホームルームや礼拝では、その日欠席のお友だちが元気になって登校できますように、献金を捧げているフィリピンの子どもたちをお守りくださいと祈ります。ある夕方、お友だちのご家族が病気ということを知った高校生が輪になってお祈りしているのを見たことがあります。捜真は心を合わせて祈る時間を大切にしている学校です。

さて、校内に昔の校舎の模型があるのをご存じでしょうか。白い塔、教室など、アメリカ風の建物が並んでいます。今と違うのは、建物が木造で、寄宿舎もあったことでしょうか。与謝野晶子が来て歌を詠み、川端康成の小説の挿絵になった美しい校舎でした。

しかし、75年前1945年5月29日、この校舎はわずか30分で燃え尽きてしまいました。横浜大空襲です。午前9時ごろから618機の飛行機が爆弾を投下、横浜は焼け野原になり、死者は1万人を超えたと言われています。捜真には生徒46名と教職員8名がいました。空襲があるかもしれないというので、登校しなかったり、途中で家に戻ったりした生徒もいましたし、工場に出ていた者、疎開していた者もいたので、登校した人数は少なかったのです。卒業生のIさんがこの日のことを次のように書いています。
「工場勤務が続いたけれど、今日から交代で学校に行き勉強できる。登校途中で空襲警報が出て、友人たちと夢中で走り、学校の防空壕に駆け込んだ。それでも久しぶりの学校でうれしく、防空壕の中で皆で書き取りをした。(中略)ここは危ないというので、防空頭巾を水で濡らし、反町方面に走った。しかし、消防団の人に下は火の海だから引き返すように言われ、追われる動物の群れのように走り、戻ると捜真の白い塔が炎と煙に包まれていた」
空襲の後、焼け跡に集まった生徒と先生は、まず祈ったそうです。「捜真を元のような学校にして、勉強できるようにしてください」という祈りであったのだと思います。

私たちの祈りは、昔も今も、私たちに命を与え、私たちを愛してくださる、どのような時も共にいてくださる父なる神に心を向けた感謝と願いです。

【お祈り】全知全能の父なる神様、今日も生かされていることに感謝します。この一日を生きるのに必要なものを全て与えてくださりありがとうございます。今、世界は大きな苦しみの中にありますが、病気で苦しんでいる方々を癒してください、私たちの命と生活を守るために働いている方々を特別に祝福してください、今日私たちが為すべきことを示してください。神様の独り子イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン。

在校生の皆さん

今日一日、どのようにお過ごしでしたか。学校では先生たちが授業の準備や打ち合わせ、生徒との個人面接をしていました。皆さんと直接お会いする日を楽しみにしながら準備を進めています。

今週も健康に気を付けてお過ごしください。

 

 

「自粛中でも取り組めるSDGs」プロジェクト

こんにちは、捜真SDGs実行会です。
先週から始まったプロジェクト「自粛中でも取り組めるSDGs」 今週も第2弾を配信していきたいと思います!!

まず、このプロジェクトの内容について、もう一度説明します!
これは、家にいながらも積極的にSDGsに取り組めるような、さまざまなアイデアをみなさんに発信していきたいという思いからできたプロジェクトです。

SDGsは、一人一人が少しづつ意識することで大きな結果に繋がっていきます。
毎週月曜日にGメールでアイデアを発信していきますので、自分ができることに取り組んでみて下さい。

また、みなさんの取り組んでみましたの報告もお待ちしております。
こちらのメールアドレスにお送り下さい。

 

(報告の例)
①電気を節約しよう
•スマートフォンやタブレットなどの充電器は一回一回コンセントから抜いています!
•太陽の光が入る明るい部屋で本を読みました。

このように、どんな些細なことでも大丈夫です。
他に良いアイデアが思いついたという場合も連絡して下さると嬉しいです。

【第二弾】

①家族で過ごす時間が沢山あるからこそ、災害などの非常事態に備え、避難場所などを事前に話し合っておこう!

②ゴミを減らそう!
例えば、ペットボトルは一度で捨てるのではなく、水筒代わりにしてみるなど!!

今週も、どんなに些細な事でも、私達にできることをやっていきましょう!!
皆さんにとって、充実した一週間となりますように🌟

【第二弾の目標ゴール】

 

礼拝メッセージ 5月18日(月)

「テーブルの上のみことば」

中1担任  杉山 知子

こちらから讃美歌501番「いのちのみことば」を聞くことができます

【聖書】ローマの信徒への手紙10章17節

実に、信仰は聞くことにより、しかも、キリストの言葉を聞くことによって始まるのです。

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これは、マサラティー(スパイス入り紅茶)のパッケージに記されていた聖句です。卒業生がインド映画を鑑賞しに我が家に来てくれて一緒に飲んだときには、この聖句に気づきませんでした。キリスト教書店で販売していたので、もしかしたら茶葉を輸入した会社の経営者がクリスチャンなのかもしれません。

ところで、茶葉の原産は南インド、ケララ州とあります。

ケララ州はヒンドゥー教徒が多数を占めるインドの中でもキリスト教徒の割合が高い地域で、イエス·キリストの12弟子の1人であるトマスがこの地に教会を建てたと言われています。
多民族·多宗教が共存するインドにおいて、ケララ州は特に宗教対立が少ないこと、識字率が非常に高くほぼ100%であることが特徴だそうです。インドでは今でも女の子は教育を受けられないことがあるので、この識字率は驚異的です。
日本でも、捜真女学校をはじめとするミッションスクールが女子教育に力を入れたことはよく知られていますね。

インド映画を観ていると、願い事をする人がヒンドゥー教の寺院にもイスラム教のモスクにもキリスト教の礼拝堂にも「お参り」している場面が時々出てきます。たとえば、愛する人の命が助かるように「わたしはすべての神さまに祈ったわ」みたいなセリフがあったり。
七五三は神社、結婚式は教会、お葬式はお寺という日本と、多神教的な土壌が似ているのかもしれません。

私は、人を生かす信仰はすべて尊重します。
しかし、私自身を生かすのは、「キリストの言葉を聞くことによって始まる」信仰です。私にとってキリストの言葉(聖書)は、文字通り「いのちのみことば」(本日の讃美歌501番)なのです。

休校の間ずっとLINEで礼拝を続けている高三や寿町支援プロジェクトに刺激を受けて、YWCAの高校生有志もビデオ礼拝を始めています。
不安をあおる言葉や排除する言葉が少なくない今、誰の言葉を聞くべきか、捜真生はわかっているのですね。

今は学校だけでなく教会の礼拝に集うこともできない日々が続いています。聖歌隊の練習も楽しみだったので、とてもさびしいです。
でも、多くの教会で、ホームページ等で日曜礼拝のお話が読めたり聴けたり、あるいは牧師先生の動画を見ることができたりするんですよ。
部活で日曜日は忙しかった人も、ぜひアクセスしてみてください。

毎日食事をするように、毎日みことばをいただきましょう!

 

ご支援ありがとうございました 寿町支援プロジェクト

こんにちは。捜真SDGs実行会「寿町支援プロジェクト」です。

皆さんに支援をお願いしていた、カップラーメンとマスクが昨日、学校に届けられました。学校と家庭から特別に許可を得て、3密に気をつけながら、少しの時間活動をしました。

私たちが想像していたよりも、沢山のカップラーメン、マスクが集まり、送ってくださった皆さんには感謝しかありません。ご協力ありがとうございました。

マスクチームとカップラーメンチームにわかれ、マスクチームはメッセージカード1枚とマスク2枚を梱包し、カップラーメンチームはお届けしやすいように段ボールにまとめる作業をしました。

カップラーメンの目標数は250個でしたが、軽く500個を超えていました。

また、私たち「捜真SDGs実行会」にお手紙をくださった方もいらっしゃいました。多くの元気をいただきました。皆さんの力が集まるとこんなにも凄いものになるのかと、驚きました。

皆さんが送ってくださったものは、18日(月)に寿町にお届けする予定です。ご協力、本当にありがとうございました。

図書館だより  5月15日

『「これから」の時代(とき)を生きる君たちへ 

 イタリア·ミラノの校長先生からのメッセージ』

ドメニコ·スキラーチェ 

アレッサンドロ·ヴォルタ高校校長 世界文化社

笠原先生が薦めてくださった本をもう一冊紹介します。

ネットニュースで紹介されていたので、現地の高校生に向けた文章は知っていましたが、その後「日本の生徒たちへ」という文章が追伸として加わり、本となって出版されていました。

現役の高校校長先生が目の前の生徒に向けたメッセージですからみなさんにもわかりやすいと思いますし、イタリアの高校生が普段どういった話を先生からされているかも、読み取れると思います。

残念ながら、冒頭に書かれている『いいなづけ』は捜真図書館にはありませんが、イタリアの中高生の教材となっているそうで、ぜひそれも読んでみたいと思いました。

前回の『コロナの時代の僕ら』もそうですが、本となって日本で出版されるまでのスピードには驚いてしまいます。コロナ禍では、世界中の人が真実と思えるものを模索しているのです。

 

「進学レーダー」で紹介されています

2020年6月&7月号の進学レーダー(みくに出版)の「1クラス1日密着ルポ」に捜真の中1の様子が掲載されています。

1日密着取材に協力してくれたのは、昨年度の中1A組でした。中1Aの皆さん、ありがとうございました!

礼拝メッセージ 5月15日(金)

「神が人類に与えた賜物~Characteristic and sense of humor」

高一担任·宗教主任  藤本 忍

こちらから讃美歌「主のまことはくしきかな」を聞くことができます

【聖書】ヤコブの手紙1 1:17~18

良い贈り物、完全な賜物はみな、上から、光の源である御父から来るのです。御父には、移り変わりも、天体の動きにつれて生じる陰もありません。御父は、御心のままに、真理の言葉によってわたしたちを生んで下さいました。それは、わたしたちを、いわば造られたものの初穂となされるためです。

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お話を音声でお聞きになりたい方はこちらから

教会に行くとちょっと頑固でとても謙虚な主任牧師と、オタクで緻密なICTに長けた伝道師がいます。彼がいなければ、教会は礼拝を音も映像もあんなに鮮明にYouTube配信できなかったと思います。彼の説教は深くて心に残ります。それは彼の心が繊細だからです。そして、もし今の主任牧師がいなかったら、うちの教会は求心力を失い多分バラバラになっていたと思います。彼は優しく全ての教会員を公平に愛してくれています。

そして教会にはたくさんのご高齢の方がいらっしゃいます。耳が遠いので、食前の感謝の祈りをしている時でも、お喋りをしています。時々、教師の癖でついつい「しーっ!」と目上の方に向かって言ってしてしまうことがあります。チャペルに入る前の生徒に「静かに!」と注意をしているかのように。

時にはご飯を炊くお釜のスイッチを入れたかどうか忘れて、説教中にもかかわらず確認をしに飛び出して行ってしまったこともありました。そして帰ってくると「ちゃんとスイッチ入っていたわよ。大丈夫だったわ。」と言い、それを聞いたもう一人のご婦人が「え、何ですって?」と返し、「だから、お釜のスイッチがね、入っていたのよ。」「あら、良かったわね。」。声が大きいので、説教を聞いているのか、お釜のスイッチの話を聞いているのかわからなくなってしまいました。

また、献金の感謝のお祈りが長くて、ご自身で迷子になってしまう方がいます。お祈りしているのか、報告をしているのかわからなくなってしまったご婦人は、お祈りの最中にそれを神様に確認します。「神様、これはお祈りでしたか。それとも···報告でしたか?」と。しばし沈黙の時がありました。(多分ここで目を開けて辺りの様子を探っていた模様。)すると間もなく「あら、お祈りのようでしたので、戻ります。神様、私達は大変罪深い者ではありますが···。」と何もなかったかのようにお祈りを続けました。

ある時、ご婦人達が牧師たちに聞きました。「先生、私達は死んだら本当に天国に行けるのですか?」と。すると最高齢の引退牧師が「それがわかったら苦労しない。」と答えました。そしてもう一人の牧師は「召されてみないとわからない。」と言いました。私は内心、「嘘でもいいから牧師なら天国に行くと言ってよ」と思いました。しかしご婦人は「あ~良かった。安心したわ。牧師がわからないなら私達がわかるわけがないわよね。」と言い、「ほんと、ほんと」と慰め合い納得していました。

20世紀最高の神学者と言われたカール·バルトも似たような質問を受けました。「ね、先生、教えて下さい。私たちが天国で愛する人々に皆再会するというのは、本当に確かなのでしょうか。」と。ご婦人から聞かれて彼はこう答えたそうです。「確かです。しかし、他の人々とも再会しますよ。」無意識のエゴイズムを暴露されながらも、圧倒的な神の恵みを悟らされ、ご婦人は大変慰められたそうです。

私たちは互いに愛し合うために特性のある弱き者として神様に作られました。そのことに感謝しています。同時に私たち人類には「シリアスなことを笑いに変えられるユーモア(底力)」と、「明確な答えがなくても葛藤に耐えうる成熟さ」と、「課題に対峙して解決する英知」も神様から与えられています。だから嘆くことなく、同時代を生きる人々と共に今のこの危機を乗り越えていきたいと思います。

 

 

礼拝メッセージ 5月14日(木)

「心のゆとり」

高二担任  廣川 敦子

こちらから讃美歌「正しく清くあらまし」を聞くことができます

中1の皆さんの音楽の課題のために、歌詞も紹介します。

讃美歌452番 1節 ただしく清くあらまし  なすべき務めあれば

おおしくつよくあらまし 負うべき重荷あれば

2節 まことの友とならまし 友なきひとの友と

あたえてこころにとめぬ まことの愛のひとと

3節 完全(またき)に向かいて進まん 途(みち)にて気をゆるめず

うえなきめあてをのぞみ 笑みつつたえずすすまん

 

【聖書】詩篇119編32節

あなたによって心は広くされわたしは戒めに従う道を走ります。

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先日近所のスーパーに行った時のことです。その日は当時、品薄だったトイレットペーパーが売られていたこともあり、商品を手にした人々がレジに殺到していました。私はその光景を見るだけでうんざりした気持ちになりました。レジ前ではその押し寄せる客達に混乱が起こらぬようにと、一人の店員が懸命に客に声をかけ、誘導をしていました。そしてその店員が一人の男性客にこう声をかけました。「お客様、こちらの列にお並びください。」と、男性客の肩の辺りにそっと手を当て、並ぶ列に誘導したその瞬間です。その男性客は「俺に触るなっ!」とその店員に向かってものすごい怒鳴り声をあげました。そこにいた誰もが驚き、一瞬にして店内は静まりかえりました。そして静まり返った空気の中、一番に声をあげたのはその店員でした。「大変申し訳ございませんでした!」と男性客に向かって深々と頭を下げています。

安心して日常生活を送ることができない、生きることに余裕がない。ギリギリの精神状態でお互いが思いやりをもって接することは本当に難しいことなのだろうと痛感させられる出来事でした。今日もお客様のためにと、きっとあの場に立ち続けている店員さんのことを思う度に心が痛みます。

自分のことだけで頭も心もいっぱいいっぱいになってしまいそうな時、そんなときこそ一度立ち止まり、神様に心を向け、落ち着いて祈ることが求められているような気がします。この世の何ものよりも偉大な全知全能の神様に全てを委ね、心の平安を祈り求める。そのことによって私たちの小さく狭くなっている心や頭は、大きく広く変えられるのだろうと私は信じています。今こそがその時ではないでしょうか。

新型コロナウィルスという得体の知れない敵に恐怖を感じつつも、今日も変わらず仕事を続けておられる方々に心からの敬意を表し、感謝の気持ちでいっぱいです。一日も早く日常が戻り、皆が安心してマスクを外し笑顔で挨拶を交わすことのできる日が来ることを心よりお祈りしております。

 

文化祭実行委員 活動スタートです

今年度も文化祭実行委員の活動がスタートしました。

現状、今できることは少ないですが、皆様に明るいニュースをお届けできればと思っています。
捜真祭ではFacebookページにて活動報告や捜真祭の紹介をしています。ぜひご覧ください。

(顧問 新井)

こちらからfacebookを見ることができます

あるいは「Facebook 捜真祭」で検索いただいてもご覧いただけるかと思います。

図書館だより  5月13日

『コロナの時代の僕ら』  パオロ·ジョルダーノ 飯田亮介訳 

早川書房

笠原先生、小田切先生が薦めてくださった一冊を紹介します。

イタリア人の作家、ジョルダーノ氏。物理学を学んだのち、26歳で小説家としてデビュー。デビュー作の『素数たちの孤独』はイタリア国内で多くの文学賞を受賞。

そして、今回紹介するこの本は、コロナウイルスの感染が始まったイタリアで、今年2月29日から書き始めた27のエッセイ。

彼の小説の翻訳を手がけた飯田氏が翻訳をしている。日本語としても読みやすく、中学生にもお薦めできる。

文章はどちらかというと、淡々と静かで、そのたとえや短いフレーズがかえって丁寧な観察眼を感じさせる。コロナウイルスの感染が刻一刻と広がっていく現場での記録が、緊張感を伝える。読んでいる途中で、普段この人は何を見てどんなことを感じ考えているのだろうかと知りたくなった。(ジョルダーノ氏の動画検索をしてみたが、残念ながらイタリア語であった)

いまだ感染症流行の渦中で、「コロナウイルスが過ぎたあとも、僕が忘れたくないこと」として末尾をしめくくっている。100ページ強の本だが、これからの私たちの生活に多くを示唆している。