図書館だより 号外⑦
2020.4.3
Soshin Jogakko
『あの子の秘密』村上雅郁 フレーベル館
中2の生徒が返却しに来た際に「先生この本面白かったよ。」と薦めてくれたものです。
登場人物は小学6年生の女の子が二人と黒猫。『イマジナリーフレンド』という不思議な存在が二人を近づけます。
小夜子が語る場面は黒い月、明來が語る場面は太陽のマークが書かれていたり、Part4のイラストには捜真の美術室と同じ椅子が描かれていたり、イラストで楽しむことも出来ます。表紙も素敵。
ヤングアダルト(中高生向け)の本は、お年寄りの私には難しいかなと敬遠しがちですが、生徒が薦めてくれた本はたいてい当たりです。
古典的な文学も読んで欲しいけれど(美しい文章は自分の心を磨きます)、主人公が今を生きる作品は、みなさんが言葉にできない言葉を代わりに語ってくれます。
どんな本も捨てるところはないってこと。本にはいろんな世界が待ってます。
ここまで紹介した本をブックトークにするとしたら、テーマは“希望”?
みなさんだったら、どんなテーマにしますか。