投稿者「soshin」のアーカイブ

5月16日(土)中学部学校説明会(オンライン説明会)のご案内

5月16日(土)の中学部第1回学校説明会はwebで行います!

捜真の歴史や教育理念のご紹介はもちろん、教員によるテーマ別の学校紹介を行います。内容については順次ホームページでお知らせします。なお、事前に予約をしていただいた方のみご覧いただける動画も用意しておりますので、ぜひご予約ください。

説明会ご予約はこちら

また、当日午前10時からは以下の通り、オンラインでの個別相談も行います。ご希望の時間帯をご予約ください。

① 10:00~10:20  ② 10:20~10:40  

③ 10:40~11:00  ④ 11:00~11:20  

⑤ 11:20~11:40  (各回3組まで)

説明会も個別相談も、予約受付期間は4月27日(月)0:00から5月14日(木)23:59までです。

皆様のご予約をお待ちしております。

 

説明会チラシはこちらから

4月21日(火) 礼拝メッセージ

HAPPY BIRTHDAY

高一副担任·生活指導委員長 森川 亮

【聖書】ヨハネによる福音書 1章1節

はじめに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。この言は、初めに神と共にあった。万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。言の内に命があった。

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いつもと同じ日常なんてものはない。そのようなことは分かっていたけれども本当は全く理解していなかったと気がつかされたこの2ヶ月でした。2011年の東日本大震災の時にだってこのようなことを書いていたのに、時間はこうやって人の記憶を薄れさせていくのだなと思いました。

この間に娘の誕生日がありました。春休み中の誕生日なので娘はいつも「学校があるときの誕生日の人がうらやましい!」と言っておりました。捜真女学校でももちろん、生徒の誕生日の日には生徒が廊下やクラスで「Happy Birthday♪」と熱唱する姿よく見ました。ケーキを作ってくる生徒がいたり、こっそりプレゼントを用意していたり。そんな姿を横目で見ながら「思い出に残る誕生日になるんだろうな…」と思っていました。

外を見ると美しく緑が目に入ってくるし、太陽の光はもうすぐ夏が来ることを知らせてくれます。今の私たちはみんなで集まって話すことも、みんなで笑いあうことも許されません。目に見えない脅威におびえながら、我々はやはり目に見えない、人と人のつながりとか、人の優しさを心から欲しているのだなと今強く思います。何でもない毎日。電車に乗って、てくてく歩いて、急な坂を上って見えてくる十字架。それは尊い日常だったと。そんな当たり前を何よりも愛している自分に気がつきました。だからいつか日常が戻ってきたら、以前よりも暮らしを大切にしたい、人を大切にしたい、言葉を大切にしたいと強く思うのです。

この間に誕生日を迎えた皆さん。心から「おめでとう!」とお伝えしたい。そして、今は寂しいかもしれないけれど、医療従事者の方々や、深い悲しみの中にいる方々のことを覚えてください。そして今、この時に自分ができることを一歩一歩実行していってください。来年の誕生日にみんなで大きな声で「Happy Birthday♪」を歌おう。

中学部・高等学部 在校生へのお知らせ 4月21日

捜真生の皆さん

今日も一日が始まります。どのような計画を立てていらっしゃいますか。このホームページで毎日10時に礼拝メッセージを掲載していますので、その時間に合わせてぜひ祈りの時を持っていただきたいと願っています。

皆さん、G Suiteへの登録にご協力ありがとうございました。生徒の皆さんの登録は順調に進んでいます。もし、保護者の方で登録がまだという方がいらっしゃいましたら、速やかにご登録ください。

G Suite(高校生はClassiも)での配信が各学年で始まっています。Classroomも授業ごとに順次開設されています。私たち教員も慣れるまでは試行錯誤ですので、うまくいかないこともあるかもしれませんが、皆さんに規則正しく、また少しでも有意義な学びの時をもってもらえるよう工夫していきますので、皆さんも力を貸してください。

さて、昨日、中1と高三のご家庭に課題が郵送されました。しばらくたっても届かない場合には、学校にご連絡ください。学校へのご連絡は午前9時から午後3時までの間にお願いいたします。(045-491-3686)

緊急事態宣言が発出されて3週目に入ります。不自由さを感じることもたくさんありますが、自分と家族と周囲の方たちの命と健康を守るために、もう少し頑張りましょう。

一日も早く、皆さんと捜真でお会いできるようになることを、お祈りしましょう。

共練会(生徒会)執行部から中学部・高等学部在校生のみなさんへ

捜真生の皆さん

今日は冷たい雨が降っていました。いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

共練会(捜真では「生徒会」のことを共練会といいます)執行部からのメッセージが届きましたのでご覧ください。

共練会執行部からのメッセージはこちらから

図書館だより 号外 4月20日

捜真でも最近よく話題になるSDGs。その中の、目標14 海の豊かさを守ろう に関連する本を紹介します。

2016年ダボス会議「2050年までに海洋中に存在するプラスチックの量は、重量ベースで魚の量を超える」と発表されたことはご存じですか。それが現実となれば、皆さんがお母さんになって子育てをする頃には、海水浴や潮干狩りは夢のまた夢になっているでしょう。

岩波ブックレットに続いて絵本と雑誌を紹介します。

 

『ポリぶくろ、1まい、すてた』ミランダ·ポール文 エリザベス·ズーノン絵 さ·え·ら書房

ガンビアはアフリカ大陸の最小国。セネガルに囲まれ、横長の国土をガンビア川が一直線に走っています。主人公のアイサトは荷物を運ぶかごがこわれたので、代わりにビニール袋を使い始めます。しかし、やぶれたビニール袋を捨てたことで今まで気づかなかったことに気づきます。そして、アイサトはある計画を思いつきました。それは……。

巻末にあるQRコードで、アイサトと仲間との活動が動画で見ることができます。この絵本があなたの興味の扉開き、何かにつながってくれたらと願います。

 

 

『FRAU SDGs MOOK OCEAN 2019 海に願いを。』講談社MOOK

写真家、企業、イラスト、活動家、ファッション、旅、自治体、アーティスト、研究者、各国の取組、具体的なアクション、日本での取組、本の紹介、製品の紹介、活動している女性たちの座談会等、海を守るために今行われていることについて、広く広く取材されています。

写真が綺麗で、若者の活動がたくさん紹介されています。(年配の方の取組ももちろん載っています!)気になるページからめくってみたらいいですね。

私が嬉しかったのは、“海を愛する人たちの本棚。”に『センス·オブ·ワンダー』レイチェル·カーソン と 『海からの贈り物』リンドバーグ があったこと。

私たちが今一番やらなければならないのは、海に行って波の音に耳を傾け、潮の香りを胸いっぱいに吸い込んで、自然の力を感じることなのかも知れないと思える一冊です。

 

豆知識:「MOOK」とは、magazine雑誌と book書籍を合わせた本のこと。

 

礼拝メッセージ 4月20日(月)

「神さまの声に」

音楽科 河原真実

【聖書】箴言 4章20節~23節

わが子よ、わたしの言葉に耳を傾けよ。わたしの言うことに耳を向けよ。見失うことなく、心に納めて守れ。それらに到達する者にとって、それは命となり/全身を健康にする。何を守るよりも、自分の心を守れ。そこに命の源がある。

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新型コロナウイルスの影響で多くのことが制限されている中、店内の席数を大幅に減らして「おひとり様カフェ」として営業を続けているお店が京都にあるそうです。

通常このお店は、昼間はカフェ、夜は小規模のクラシックコンサートを頻繁に開催し、クラシック好きの人達が多く集う場所になっていましたが、2月末頃から全国的に多くのイベントが自粛され始め、このお店でも3月に予定していた半分以上の公演が中止になりました。

そんな中でも、なんとか生の音楽を提供できないかと、実験的に、お店に入った瞬間から、公演が終わってお店を出るまで一切口を開かない「私語厳禁」のクラシックコンサートが企画されました。

 

お店のオーナーの高田さんは、

「私語はしないというある種の『積極的な参加』をそれぞれが意思表示することで感覚が研ぎ澄まされ、耳がいっそう開かれて、その空間にいる人同士のつながりを強くしてくれました。ここで『話さない』『接しない』という行為は後ろ向きなものではない。それが出来ることを証明したかった。」と語られていました。

クラシックの演奏会は、ウイルスに関わらず元々とても静かなものです。おしゃべりはもちろん、咳払いやパンフレットの紙をめくる音すら立てずに、目の前の音楽に集中する、そんな空間を意図的に作り出すことで、そこに集う人たちは共に音楽を楽しみ、音楽を愛する心やお互いを尊重する思いを共有することができるのが、生のクラシック音楽を聴く醍醐味なのかもしれません。

そのお店の話を聞いた時私は、捜真で毎日行われている礼拝も、とても良く似た空間だと思い出しました。チャペルに入ったその瞬間から神様の前でそれぞれが一人になって、自分と、神様と向き合う時間を持つ。そうやって得た思いを共有し、尊重し合うことでお互いの心が交わっていく空間。時代が変わってもそんな空間を毎日みんなで作り出している捜真生の皆さんは、無意識につながりを深めているに違いありません。

情報量が多く複雑な現代社会では、逆に単純でわかりやすいことを追ってみんなで盛り上がることを常に求めがちですが、ふと立ち止まって、自分のアンテナを立て直し、語りかけられている神様の小さな声に耳を澄ます事は、次に全力で走り出すためにとても大切なことではないでしょうか。

今私たちは「目に見えないウイルス」の影響で1つの場所に集まって礼拝することができない状況にありますが、その中でこの礼拝のページが「私語厳禁コンサート」の様に、「目に見えない神様」を感じ、コロナに負けないつながりを強める積極的な場になるよう共にお祈りしていきましょう。

GoogleClassroomログインのご協力ありがとうございます

書面にてお知らせいたしております、GoogleClassroomに関して、ログインのご協力をいただきましてありがとうございます。まだお済みで無い方、お困りの方もいらっしゃると思います。ログイン方法をご説明した動画を配信いたしましたので、そちらをご覧いただきながら、24日金曜日ごろまでに設定していただけますと幸いです。お手数をおかけしておりますが、引き続きご協力をいただけますようお願い申し上げます。

 

図書館だより 号外 4月17日

『プラスチック汚染とは何か』枝廣淳子 岩波ブックレットNo.1003

 

「岩波ブックレット」をご存じですか?

HPによれば、『岩波ブックレットは一貫して政治·経済·社会·文化の様々な領域におけるその時々の「課題」に即応する書目を刊行してきた。近年の情報の中に混在する多くの「フェイク」に惑わされることなく「ファクト」にたどり着くためにこのツールを活用してほしい。』とあります。だいたいが100ページ以内の薄い軽い冊子で、お値段も数百円。

予約受付中の最新刊は『どうする!? 新型コロナ』岡田晴恵 今まさに毎日テレビで解説をされている方ですね。

岩波ジュニア新書より少し専門的な言葉が多いですが、高校生は、時事用語を丸暗記するよりもじっくりこれを一冊読んだら理解が深まると思います。

みなさんは7月1日からレジ袋が有料化されることはご存じですか?値段(お店によって違う)はまだ決定はしていませんが、今までのように何も言わずレジ袋に買ったものを入れてくれるわけではないのです。では何故、今有料に?それにはきちんとした理由があるのです。(詳しくは環境省HP)

そして、今回紹介するテーマは「プラスチック」。この本では、プラスチックそのものの成り立ち、海洋汚染につながる理由、今後の課題を紹介しています。さて“容リ法”“マイクロプラスチック”“ボトル·ツー·ボトル”という言葉を知っていますか?ぜひ覚えていただきたい。まずは、この本で基本的な知識をインプットしましょう。

 

 

 

4月17日(金)礼拝メッセージ

「マイ·ルール」

宗教主任 藤本 忍

【聖書】マルコによる福音書15章16節~20節

兵士たちは、官邸、すなわち総督官邸の中に、イエスを引いて行き、部隊の全員を呼び集めた。そして、イエスに紫の服を着せ、茨の冠を編んでかぶらせ、「ユダヤ人の王、万歳」と言って敬礼し始めた。また何度も、葦の棒で頭をたたき、唾を吐きかけ、ひざまずいて拝んだりした。このようにイエスを侮辱したあげく、紫の服を脱がせて元の服を着せた。そして、十字架につけるために外へ引き出した。

 

フィリピの信徒への手紙2章6節~9節

キリストは、神の身分でありながら、神と等しい者であることに固執しようとは思わず、 かえって自分を無にして、僕の身分になり、人間と同じ者になられました。人間の姿で現れ、 へりくだって、死に至るまで、それも十字架の死に至るまで従順でした。このため、神はキリストを高く上げ、あらゆる名にまさる名をお与えになりました。

メッセージを音声でお聞きになる場合はこちら

 

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新型コロナウィルス拡散防止のために、 3 月に行われた高等学部卒業式の参列人数に制限 がかかり、卒業式への出席ができなくなった元同級生が3人いました。どうにか参列を許 してもらえないかと、校長に直談判したようでしたが、もちろん答えは NO でした。諦めきれない彼女達を見て私は、「ルールの中で勝利を収めなさい」と言いました。出席はできない、けれど気持ちを伝えるにはどうしたらいいか、考えて欲しかったのです。当日、彼女 たちの姿は式にはありませんでした。式を終え、HR を終え、部活ごとの儀式を終えて、卒 業生たちが正面玄関から出て行きました。元同級生3人の姿は正面玄関の外にありました。徹夜で書いた手紙を、卒業生146人全員一人一人に渡していました。「祝·卒業」と書いた横断幕を掲げながら。

なぜ「ルールの中で勝利を収めよ」と難題を言ったのか。それは、大好きな映画「炎の ランナー」の大きなテーマだからです。これは1924年のパリ·オリンピックに出場したイギリスの陸上選手達を描いた映画です。100m 走の優勝候補だったエリック·リデル は、中国への伝道を控えていた宣教師でもありました。100m予選が日曜日だとパリへ の出航の日に知り、出場できないと言い出します。宣教師にとって、日曜日の礼拝ほど大切なものはありません。オリンピックの金メダルと安息日の礼拝。誰もがオリンピック出 場の方を選びそうですが、彼はイギリスの太子や貴族、大会の委員長から何と言われても、祖国と国王への忠誠よりも、神への信仰の方が勝るとして拒否します。マイ·ルールです。誰が決めた訳ではない、自分のルールです。神の栄光を表すために走っていた彼にとって、神の掟を破ってまで走る意味はないのです。しかし、2種目をエントリーしていた友人の アンドリューが木曜日に行われる400m走の出場枠をエリックに譲ると言い、話は好転 しました。急きょ400m走に出場することになったエリックでしたが、なんと優勝して 金メダルを獲得します。彼はマイ·ルールの中で見事に勝利を収めたのです。

国内にいる卒業生も、海外で働く卒業生も、よく同じ事で悩みます。「打算なく純粋に相手のことを思って行う行為でも、人からは何か下心があると思われたり、または、お返しがあったりする。Give&Take で世界は回っているみたい。私には下心もないし、見返りもいらないのに。」と。「今まで受けてきた捜真教育やその価値観だと生きにくいと感じるなら、やめてもいい。生きやすくなるのなら世間に合わせてもいいのではないか。」と私は言います。すると必ず返ってくる答えは「そうすると自分が自分でなくなる」です。どちらを選んだらいいか良心がわかっています。でも、いつの間にか私達は楽な方、世間から浮かない無難な方を選ぶようになっていきます。でも、そうすると自分が自分でなくなる。そこで顔を出してくるのがマイ·ルールです。

キリストのマイ·ルール。それは神の御心と思えないことはしないことでした。たとえ それが自分の命を落とすことになったとしても、です。鞭打たれ、唾を吐きかけられ、な ぶり者にされても、十字架への道が御心と思えたからこそ進まれました。どんなに力があったとしても自分で自分を救うことはされませんでした。マイ·ルールとは、たとえできたとしてもしないことを選択する力、自己を制御し、あえて難しい方を選ぶ生き方なのだ と思います。マイ·ルールを破ると、自分が自分でなくなってしまう、だから誰が何と言 おうと守るのです。そしてこれを別名「軸」とか「信仰」というのだと思います。

 

4月16日(木)礼拝メッセージ

「正しさは時に人を傷つける」

高等学部教頭 鳥居 敬一

【聖書】ルカによる福音書10章38節~42節

一行が歩いて行くうち、イエスはある村にお入りになった。すると、マルタという女が、イエスを家に迎え入れた。彼女にはマリアという姉妹がいた。マリアは主の足もとに座って、その話に聞き入っていた。マルタは、いろいろのもてなしのためせわしく立ち働いていたが、そばに近寄って言った。「主よ、わたしの姉妹はわたしだけにもてなしをさせていますが、何ともお思いになりませんか。手伝ってくれるようにおっしゃってください。」主はお答えになった。「マルタ、マルタ、あなたは多くのことに思い悩み、心を乱している。しかし、必要なことはただ一つだけである。マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない。」

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 早く平常の生活に戻りたいと世界中の人たちが心から願う日々が続いていますが、皆さんはどのように過ごしていらっしゃいますか。願う方向にはなかなか進まない状況ですが、今だからこそできることがあるのではないかと感じています。そして、今までの平常の生活が当たり前ではなかったことを痛感させられます。今後、平常の生活に戻っても、この思いを心に刻んでおきたいです。

さて、今日の聖書の箇所は、「マルタのように忙しく働くことよりも、マリアのように座ってイエス様の話を聞くことのほうが良いことである」と読むこともできます。

しかし、ここではマルタの心の状態に注目してください。マルタは最初、イエス様をもてなすために自分にできることを一生懸命やっていました。そのこと自体は立派で尊い働きです。しかし、忙しく働いているうちに心に余裕がなくなって、「私だけに働かせて、何もしないマリアはずるい。」と感じるようになりました。マルタの主張はもっともで、行いも正しかったように思われます。しかし、その正しさは、人に向かって振りかざされた瞬間に相手を傷つける武器に変わります。そこには愛も平和もありません。

私たちも自分の正しさを示すために、人を攻撃してしまうことがあります。戦争も突き詰めれば、このことが原因で起きていると言えます。

では、私たちはどのようにすれば良いのでしょうか。正しさを主張する前に、相手のために神様に祈ってみてください。祈りは神様との会話です。それによって心が整えられ、相手を傷つけることなく自分の主張を伝えることができるようになったり、あるいは、自分の主張が絶対的に正しいとは限らないと気づかされたりするではないでしょうか。

この休校期間中も毎日、礼拝の時間をもって神様に祈ってください。そうすれば、不安や恐れで心が乱されることなく、あなたにとって本当に必要なことに目を向けることができるようになると信じています。

G Suite のアカウント登録にご協力ください

在校生·保護者の皆様

先日のお便りでお願いいたしました、G Suite for Educationへのアカウント登録はお済みでしょうか。本日、学校からのご挨拶を配信いたしますので、ご確認ください。

なお、登録がお済みでないご家庭は速やかな登録にご協力をお願いいたします。

4月15日(水)礼拝メッセージ

隣人になる

学院長  中島 昭子

 

【聖書】ルカによる福音書10章36節~37節

「さて、あなたはこの三人の中で、だれが追いはぎに襲われた人の隣人になったと思うか。」律法の専門家は言った。「その人を助けた人です。」そこで、イエスは言われた。「行って、あなたも同じようにしなさい。」

 

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捜真生の皆さん、お元気ですか?今皆さんはご自宅でさまざまな工夫をし、忍耐強く生活していることと思います。多くのことが、「いつもの」「ふつうの」時とは違う形になっているでしょう。不安やストレスを感じている方もあるかもしれません。皆さんの声が聞こえない学校も本当にさびしく感じられます。中庭のテューリップは満開、藤は白と紫の花をつけ始めたところです。誰もいない中庭に美しい花が咲いているように、皆さんもお家で「最善の自己」を覚えて過ごせるようにと願っています。そして、皆さんが学校に帰ってくる日を祈りつつ待っています。

さて、今日の聖書の箇所は「善いサマリア人」というイエス様の語られた有名なたとえ話です。はじめての方はぜひ30節(新約聖書126頁)からお読みください。

追いはぎに襲われて苦しんでいるユダヤ人が道に倒れていました。通りかかった人たちは皆、見て見ぬふりをしたのですが、サマリア人だけが「憐れに思い」(33節)手当をしました。サマリア人は隣人になったのです。「行って、あなたも同じようにしなさい」と、イエス様は聖書を通して私たちに教えられます。

捜真生の日頃の活動を思いますと、この「隣人になる」取り組みの何と多いことでしょう。炊き出しのお手伝いをする、オレンジリボン運動に参加する、被災地や福祉施設にボランティアに行く、フィリピンの子どもたちの里親になる、カンボジアに建てた小学校の子どもたちを支援する、アジアの子どもたちに絵本を送る、アフリカの子どもたちが労働から解放されて教育を受けられるようにするなど。他にもたくさんありますが、書ききれません。まことに誇らしいことと思います。

また、東日本大震災の被災地ボランティアに参加した生徒がこんな話をしてくださいました。「私には何もできないということが分かりました。重機を動かせないのだから瓦礫の撤去ができるわけではなく、医師や看護師ではないから怪我をした方の手当てもできない、献金をするのだって自分で働いたお金ではありません。何かできるようになって、誰かの隣人になりたいのです」と。尊い思いであると感じました。

そして、皆さん、追いはぎに襲われた人を私たち、サマリア人をイエス様と考えてみたらどうでしょう。私たちが苦しんでいる時、悲しい時、孤独な時、イエス様が隣人となり、助けてくださる、私たちの人生を一緒に歩んでくださるのです。何と心強いことでしょう。

 

お祈りします。全知全能の父なる神様、私たちに新しい一日を与えてくださり、ありがとうございます。復活のイエス·キリストが私たちの隣人となってくださることを信じ、感謝します。私たちもまたどなたかの隣人となることができますように導いてください。捜真生に今日なすべきことをあなたが示し、一人ひとりの心と体の健康を守ってください。また、病とたたかっている全世界の医療従事者の方々、私たちの日常生活を支えるために仕事をしてくださっている方々を、あなたが特別に祝福してくださいますようお願いいたします。この祈りをイエス様のお名前によって御前におささげします。アーメン

「シカクいアタマをマルくする。」に紹介されました

日能研の「シカクいアタマをマルくする。」に捜真の国語の入試問題が紹介されました。

捜真の国語科がどのようなことを大切にして授業や入試問題の作成に取り組んでいるのかを知っていただけると思います。どうぞご覧下さい。

こちらからご覧いただけます

 

 

4月14日(火)礼拝メッセージ

今日の「ものさし」として

中学部教頭 島名恭子

【聖書】コリントの信徒への手紙一134節~7 

愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。

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今日の聖書の言葉は、イエス様が復活なさった後に弟子になったパウロという人が、コリントという大きな町の人々に宛てて書いた手紙の一部です。「愛の賛歌」と呼ばれていて、よく読まれる聖書の言葉です。上級生の皆さんはよくご存じでしょう。

この聖書の言葉は、私自身の捜真生活のスタートのころに印象深く聞いた言葉でもあります。私が捜真に入学したばかりの頃、当時の校長先生であった日野綾子先生は、この言葉について次のように教えてくださいました。

「この聖書の言葉の『愛』の部分に自分の名前を入れて読んでごらんなさい。いかに、自分に愛がないかがわかります。そして、そのように愛のない私のために、イエス様は十字架にかかってくださったことがわかるはずです。」

正直に言えば、その頃の私は、私のためにイエス様が十字架にかかってくださったということについては良くわかりませんでした。でも、この聖書の言葉が自分自身の毎日の生活の「ものさし」になると感じたことは今でもよく覚えています。以来、折に触れて読み返し、考え直しています。

世界が混乱したり不安に襲われたりするとき、私たちはどのように行動すればいいのか、どのように生きていけばいいのか、わからなくなります。時に、自分自身の中にある「自分さえよければよい」という考え方に引っ張られてしまうこともあります。でも、そんなとき、聖書の言葉に立ち返って、聖書の中の「ものさし」で自分の在り方を測りなおしたいと思います。

学校に行かれず、外出もできず、不自由で、できないことが多いと感じる毎日ですが、それでも、私たちに今日できることがあります。それは、今、目の前にいる人を「愛する」ことです。「愛する」とはどういうことでしょう。答えは聖書の言葉にあります。「愛」のところに自分の名前を入れて声に出して読んでみましょう。この聖書の言葉が、今日のみなさんの「ものさし」になりますよう、お祈りしています。また、明日からも聖書の中に、皆さんの人生の「ものさし」を見つけていってほしいと思います。