4月22日(水)礼拝メッセージ
2020.4.22
Soshin Jogakko
「私たちに与えられた時」
中2副担任 醍醐温子
【聖書】コヘレトの言葉3章1節~8節
何事にも時があり 天の下の出来事にはすべて定められた時がある。
生まれる時、死ぬ時 植える時、植えたものを抜く時
殺す時、癒す時 破壊する時、建てる時
泣く時、笑う時 嘆く時、踊る時
石を放つ時、石を集める時 抱擁の時、抱擁を遠ざける時
求める時、失う時 保つ時、放つ時
裂く時、縫う時 黙する時、語る時
愛する時、憎む時 戦いの時、平和の時。
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先週、学校と皆さんとをつなぐツールの一つとしてG Suiteに登録してもらいました。私の担当する学年では、Classroomを使ってテスト配信を兼ねたアンケートをしました。その質問の一つ「学校から送られた課題の他に何かしていることはありますか?」の回答を見ると、「中1の時にできなかった問題のやり直しをしている」「毎日3キロ走っている」「お母さんと一緒にチョコレートケーキを作った」など、突然与えられたこの時間を自分で考えて上手に過ごしているんだということが分かり、私は皆さんの立派な姿勢に、ホッとしたり、頼もしく思ったりしました。
今日の聖句で語られているのは、私たちが人生の中で味わう一つ一つの時についてです。私たちの人生は、笑う時だけでも踊る時だけでもありません。泣く時も嘆きの時もあります。そして、それらは偶然に起こる「時」ではなく、全てのことを見通しておられる神様が、私たちにとって最もふさわしい時に、ふさわしい仕方で、最もふさわしい事をしてくださっている、一人ひとりにとって意味のある「時」なのです。
私は、5月に行われる予定だった岩手県陸前高田市の海岸線の松林の植樹に参加するのを楽しみにしていました。その日程は、私にとって物理的には最高のタイミングでした。これを逃したら次のチャンスはないかもと思えるほどでした。5月の陸前高田は初めてなのでそれも楽しみでした。しかし、3月末に延期が決まりました。当然の決定ですが、とても残念でした。私にとってはまたとないチャンスでも、神様の計画では「時」ではないのだと思いました。
学校に行けない、友達と会えない、部活ができない···様々な思いがあるでしょう。そればかりでなく、友達と遊びに行くとか家族旅行をするとかいういつもの長期休みとは全く異なる、外出することすらままならない時です。「行けない、会えない、できない」ではなく、今だからこそできることが必ずあるはずです。神様から与えられたこの時を、今だけ特別に与えられた時として生きる意味を見出すことのできる人になりましょう。
ところで、知っている人もいるかもしれませんが、大型豪華客船ダイヤモンド·プリンセス号の乗船手記を読んだことがあるでしょうか。その中の「横浜市の皆様へ」をぜひ読んでみてください。どんな状況におかれてもこういう気持ちを持てる人でありたいと心を打たれました。