礼拝メッセージ 6月23日(火)

2020.6.19

Soshin Jogakko

「自然と共に生きる」

社会科  清水 美紀

こちらから讃美歌Ⅱ編26番「小さなかごに」を聞くことができます

 

【聖書】創世記 1章29節
神は言われた。「見よ、全地に生える、種を持つ草と種を持つ実をつける木を、すべてあなたたちに与えよう。それがあなたたちの食べ物になる。」

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新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が解除され、6月から再び学校生活が始まりました。3か月の休校期間中、皆さんはどう過ごしましたか。度々スケジュールが変わって、生活や学習を調整するのが大変だったと思います。

休校中、私は自宅の庭で過ごす時間が増えました。休校が決まった2月末、季節は冬から春へ移ろうとしていました。そして、春、初夏、梅雨と季節は変わりました。私の庭では2月末に梅や水仙が咲きました。3月には小松菜、山桜、4月にはコデマリ、スズラン、5月にはカラー、アイリス、バラ、6月にはアジサイが咲き誇りました。これからユリのシーズンです。まるで、バレエのプリンシパルダンサーが次々に登場して優雅に舞っているようです。春先に蒔いた種は新芽を伸ばし、木々の若葉は夏の日差しで日に日に緑が濃くなっています。

こうして毎日、庭を観察していると、もうすぐどの花が開花するのか分かるようになります。これまでは、いつの間にか咲いているのを見て、季節を思うという順番でした。そして、自然と共に生きるという、よく使われている言葉を実感した日々を送りました。

私たちはいつも神様の造られた自然に守られて生きています。捜真の美しい環境も、神様によって与えられ、神様と捜真の多くの人々によって守られてきました。自然は時に厳しく、台風や地震などがあると、私たちは神様からの試練だと受けとめます。しかし、忙しい毎日を送っていると、草木や自然が神様から与えられたものだということに意識がいかなくなります。

これまでの学校生活とはあまりにも異なる生活を送っていると、何が本来の生活だったかと、考えることがしばしばあります。世界全体が混乱し、状況が刻々と変わる中でも、草花は今年も同じ季節に咲き、果実も同じ季節に実ります。いろんな状態に適応しきれないこともあるかもしれません。そういう時は、草花や木々に合わせていけば良いのだと思いました。きれいな空間にいると、頭もすっきりします。新しい喜びや楽しみの発見もあります。捜真という自然の中で、皆さんと共に学び、祈り、歩んでいけば大丈夫という安心感も思い出します。こうして共に健康で有意義な時を過ごすことが出来るよう、お祈り致します。

 

 

 

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