礼拝メッセージ 7月3日(金)

2020.7.1

Soshin Jogakko

「きのう、きょう、あしたの自分」

中3担任 河合 寿水

こちらから讃美歌532番「ひとたびは死にし身も」を聞くことができます

【聖書】コリントの信徒への手紙一 3章6節

わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です。

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「♪きにしすぎると、おとなになっちゃうよ~」。この歌は、Eテレで放送されているオトッペという番組の歌です。休校期間中、我が家の朝のテレビは決まってEテレがついていました。オトッペは世界一のDJを目指すシーナと音から生まれたオトッペ(水のオトッペ、火のオトッペ、金属のオトッペなどがいる)の毎日を描いたアニメです。私はこの歌を聞くと思い出すことがあります。

私は大学生の時に南米·アルゼンチンに1ヶ月行く機会がありました。午前中はスペイン語の勉強、午後はアクティビティで馬に乗ったり、チェ·ゲバラが生まれた家に行ったりしました。私のホストファミリーは、富裕層の家庭で街の中心に行くにもバスに1時間ほど乗らないといけませんでした。アルゼンチンでの生活が始まったころ、ホストマザーに、「街から家に向かうバスは2つあるの。1つは普通のバス。もう1つはタクシーみたいに降りたいところで降ろしてくれる白いバスよ。普通のバスでは家に着かないから、運賃が高いけれど白いバスに乗りなさいね」と言われました。はじめは街のこともバスのこともよくわからなかったので、白いバスに乗っていましたが、慣れてくると普通のバスにも乗りたくなり、バスの案内には住んでいる地名が書いてあるのだから乗ってみようと思い、乗りました。

バスに乗り込み、順調に見慣れた景色を眺めているとバスは急に角を曲がり、あれよあれよという間に、自分がどこにいるのかわからなくなりました。さすがにマズイと思い、バスを降りました。降りたところで右と左、どちらに行って良いのかも分からず、空はだんだん暗くなり南十字星が輝き始めました。バスが来た道を歩いていると、ピザ屋さんがあり英語でdeliveryと書いてありました。ココしかない!と思い、自分が道に迷っていること、ピザを1枚買うから家まで連れて行ってほしいと話をしました。店員さんは、笑いながら快諾してくれました。ピザと共に家に帰ると、ホストファミリーは電話を握りしめながら私を待っていてくれました。

「♪きにしすぎると、おとなになっちゃうよ~」のフレーズは、私たちに何を伝えたいのでしょうか。私は子どもたちに失敗をする経験をし、成長をしてほしいのかな、と思います。大人になると失敗する回数は減ってしまいますが、失敗してしまうのが人間です。しかし、神様は私たちを守り導いて下さいます。誰でも多かれ少なかれ失敗をして人生を歩んでいるものです。神様に身を委ねながら、自分と向き合い毎日を歩んでいきたいですね。

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