礼拝メッセージ 5月14日(木)

2020.5.14

Soshin Jogakko

「心のゆとり」

高二担任  廣川 敦子

こちらから讃美歌「正しく清くあらまし」を聞くことができます

中1の皆さんの音楽の課題のために、歌詞も紹介します。

讃美歌452番 1節 ただしく清くあらまし  なすべき務めあれば

おおしくつよくあらまし 負うべき重荷あれば

2節 まことの友とならまし 友なきひとの友と

あたえてこころにとめぬ まことの愛のひとと

3節 完全(またき)に向かいて進まん 途(みち)にて気をゆるめず

うえなきめあてをのぞみ 笑みつつたえずすすまん

 

【聖書】詩篇119編32節

あなたによって心は広くされわたしは戒めに従う道を走ります。

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先日近所のスーパーに行った時のことです。その日は当時、品薄だったトイレットペーパーが売られていたこともあり、商品を手にした人々がレジに殺到していました。私はその光景を見るだけでうんざりした気持ちになりました。レジ前ではその押し寄せる客達に混乱が起こらぬようにと、一人の店員が懸命に客に声をかけ、誘導をしていました。そしてその店員が一人の男性客にこう声をかけました。「お客様、こちらの列にお並びください。」と、男性客の肩の辺りにそっと手を当て、並ぶ列に誘導したその瞬間です。その男性客は「俺に触るなっ!」とその店員に向かってものすごい怒鳴り声をあげました。そこにいた誰もが驚き、一瞬にして店内は静まりかえりました。そして静まり返った空気の中、一番に声をあげたのはその店員でした。「大変申し訳ございませんでした!」と男性客に向かって深々と頭を下げています。

安心して日常生活を送ることができない、生きることに余裕がない。ギリギリの精神状態でお互いが思いやりをもって接することは本当に難しいことなのだろうと痛感させられる出来事でした。今日もお客様のためにと、きっとあの場に立ち続けている店員さんのことを思う度に心が痛みます。

自分のことだけで頭も心もいっぱいいっぱいになってしまいそうな時、そんなときこそ一度立ち止まり、神様に心を向け、落ち着いて祈ることが求められているような気がします。この世の何ものよりも偉大な全知全能の神様に全てを委ね、心の平安を祈り求める。そのことによって私たちの小さく狭くなっている心や頭は、大きく広く変えられるのだろうと私は信じています。今こそがその時ではないでしょうか。

新型コロナウィルスという得体の知れない敵に恐怖を感じつつも、今日も変わらず仕事を続けておられる方々に心からの敬意を表し、感謝の気持ちでいっぱいです。一日も早く日常が戻り、皆が安心してマスクを外し笑顔で挨拶を交わすことのできる日が来ることを心よりお祈りしております。

 

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