東日本大震災を覚えて祈りをともに

2020.3.10

Soshin Jogakko

明日、3月11日午後2時46分。東日本大震災から9年目です。今、捜真に在学している中高生の中には、すでにその時の記憶がほとんどないという人も多いことでしょう。

あの日、捜真では答案返却が行われた後で全校は解散していましたが、部活動や委員会活動で大勢の生徒が残っていました。大きな揺れが収まった後、それぞれ自分のHRに集合し、不安を感じながらお互いに励ましあって大きな余震の恐怖に耐えていました。交通機関が止まって帰宅できなかった約300人が教室で夜を明かし、ご家族のお迎えは夜中も続きました。

その後の行事や活動は全面休止となり、高等学部の卒業式だけが静かに執り行われました。

東北の惨状が明らかになるにつれて、自宅で過ごしていた捜真生たちは東北の子どもたちや女性のために何か活動したいと考え始め、共練会が中心となり、この年から東北研修旅行が始められたのです。

あれから9年、捜真生は修学旅行や東北研修、陸前高田民泊で東北を訪ね続けてきました。東北の方を忘れない。そんな思いが受け継がれてきました。しかし、今年は春休みに予定していた陸前高田民泊も実施できない状況になっています。

今、私たちは目の前の自分の生活だけに目が行きがちですが、今一度、東日本大震災の被災地の方たちに思いをはせ、明日は午後2時46分に、それぞれの場で祈りを合わせたいと思います。

キリスト教学校教育同盟とカトリック学校連合会が作成した中高生向きのお祈りの言葉「東日本大震災を受けて 祈りをともに」をご紹介します。ぜひご覧ください。

【聖書】詩編121編1節から8節

目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。わたしの助けはどこから来るのか。

わたしの助けは来る/天地を造られた主のもとから。

どうか、主があなたを助けて/足がよろめかないようにし/まどろむことなく見守ってくださるように。

見よ、イスラエルを見守る方は/まどろむことなく、眠ることもない。

主はあなたを見守る方/あなたを覆う陰、あなたの右にいます方。

昼、太陽はあなたを撃つことがなく/夜、月もあなたを撃つことがない。

主がすべての災いを遠ざけて/あなたを見守り/あなたの魂を見守ってくださるように。

あなたの出で立つのも帰るのも/主が見守ってくださるように。今も、そしてとこしえに。

 

東日本大震災を受けて 祈りをともに  はこちらからご覧いただけます。

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