図書館だより 4月30日
2020.4.30
Soshin Jogakko
2020年4月本屋大賞受賞作品から三冊を紹介。
『ライオンのおやつ』小川糸 ポプラ社
2020年本屋大賞、2位。書店で見かけて購入しました。
捜真生には少し先のテーマかもしれませんが、死を間近にし、ホスピスで過ごす若い女性の物語です。ホスピスに行ったことのある人は多くはないと思いますが、病院とは違い治療はせず、医師や看護師が残された日々に寄り添って最期を看取ってくれる場所です。
人は生まれたからには誰でもが一度は死を迎える。その日までをどのように生きていくのか、命に限りがあることを常に意識することは難しいと思いますが、この本を読んで自分の命にも向き合ってみてはいいのではないでしょうか。
思いのほか、柔らかい気持ちになれる作品です。それは、おやつのおかげかもしれません。
『アーモンド』ソン·ウォンピョン 祥伝社
2020年本屋大賞、翻訳小説部門1位。
すでに読んだという人もいるかと思います。以前に『82年生まれ、キム·ジヨン』を読んでとても面白く、韓国の作家さんが書いた本をまた読んでみたいと思い昨年購入しました。どちらも海外の作品であることを忘れてしまうほど日本語の訳が自然だということも魅力です。
主人公はユンジェとゴニ。ふたりは「怪物」と呼ばれる普通とは違った子どもでした。しかし、二人が出会うことで「怪物」がそれぞれ成長をしていくというストーリー。
キーワードは“感情”と“理性”。じっくり読んでみてください。
『無理難題が多すぎる』土屋賢二 文春文庫
2020年本屋大賞、発掘部門
この本はまだ読んではいませんが、一度読んでみたいと思っています。
読んだ人は感想を教えてほしいな。“そんなに頑張らなくても生きていていい”ってことが書いてあるらしい。