図書館から本の紹介 8月20日

2020.8.20

Soshin Jogakko

試験も始まり、暑さとともに息が詰まる思いをしていませんか。そんな時に、一息つける2冊の本を紹介します。
どちらも「そう来たか!」と肩の重荷がすっと下りるような読後感を味わえます。でもまあ、試験が終わってから読んでくださいね。

『二枚腰のすすめ 鷲田清一の人生相談』鷲田清一 世界思想社
帯には次のように書かれています。「哲学者が答える71の悩み」。鷲田さんの著書で一番のお気に入りは『普通をだれも教えてくれない』。いつでも手にとれるように我が家の定番の場所に置かれています。ちょっと辛口でその鋭い観察眼が背筋をしゃき~んとさせてくれます。
この本は、読売新聞の「人生相談」欄に掲載されていたものをまとめたものです。
相談内容 →「もやもや」
その答え →「比較して感じる幸福はそんなに長く続きません。もっと幸福そうな人に出会えば、ぺしゃんこになってしまうのですから。」
そうだよな~。

 『駐在日記』小路幸也 中公文庫
小路さんの作品には、「いい奴」が必ず登場します。
この一冊もはずしません。簑島周平は山に囲まれた駐在所 に勤務する元刑事のお巡りさん。
妻の花は元外科医。そんな二人の周りに巻き起こる大きな小さな事件を、期待を裏切らず周平さんが解決していきます。
人と人ってあったかいよなぁと、思わせてくれる一冊です。続きも読みたくなりますよ。

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