図書館から本の紹介 5月15日
2021.5.15
Soshin Jogakko
『ルワンダでタイ料理屋をひらく』唐渡千紗 左右社
コロナ感染拡大に伴って、国内にも海外にも旅にでることが叶わなくなっています。でも逆に、旅にでようと思っていなかったあんな国こんな国に、本の中で出会えるって結構楽しいです。
アフリカ、ルワンダ。ルワンダといえば「大虐殺」。詳しいことは知らないのに、そのフレーズが自然と口から出てきてしまいます。
日本人のシングルマザーが、タイ料理屋をルワンダで開業します。コロナ禍で起こる、現地のスタッフとのドタバタ騒動が次から次へと紹介されています。日本との文化や価値観の違いに目が回るような日々。ちょっぴり笑えちゃいます。
でも「おわりに」に書かれた「選択肢があること。それを自分で選び取れること。それは、世界の一部の人にだけ許されていることなのだと、ルワンダが教えてくれた。持って生まれた特権を、あなたはどう使うのか?誰のために使うのか?いつもルワンダが私に問うていた問いを、これからは自分で自分に問い続けるだろう。」筆者の唐渡さんが、ご自分の体験から感じた素直なこの言葉を、私たちも忘れてはいけないですね。
グローバルとは、いったい何なのだろう。眺めていないで、一歩前に進んでみよう。