中3修学旅行

2017.10.25

Soshin Jogakko

10月17日(火)~20日(金)に東北修学旅行に行ってきました。横浜では連日雨で寒い陽気だったようですが、東北ではお天気にも恵まれ、最終日のみ雨でした。

30年以上続いていた中3の東北修学旅行ですが、今回の旅行で終止符を打つことになっています。生徒たちにとっては「初」ですが、引率教員にとっては少し感傷的な「最後の」旅行でした。

秋田新幹線こまちで東北入りし、角館の見学、男鹿ではなまはげ体験をしました。

2日目は、小岩井コース·白神山地コース·遠野コース·秋田コースの4コースに分かれました。小岩井コースは、お昼にジンギスカンを食べ、高村光太郎記念館と宮沢賢治記念館の見学、白神山地コースは、10人程度のグループに、それぞれガイドさんがついてのブナの原生林ハイキング、遠野コースは、昔ながらの遠野の山里を再現したふるさと村で、竹のお箸作りや臼を使ってのお餅つきなどのふるさと体験プログラムに参加し、伝承園で「カッパおじさん」からお話を伺いました。秋田コースは、果樹園でのりんご狩り、ねぶり流し館での竿燈、横手かまくら館でのかまくら見学と、どのコースも「東北」を存分に味わうことができました。

また、この日の夜は本校卒業生で、岩手めんこいテレビアナウンサーの米澤かおりさんによる「特別講演会」がありました。米澤さんは、18時14分からのニュースを担当されていて、この日も本番が終わってから私たちの泊まるホテルに駆けつけてくださいました。ご自身の経験を通して、アナウンサーの仕事、仕事をするということ、また中学3年生の生徒たちにどのように学校生活を送って欲しいかなどなど、多角的に語ってくださいました。講演終了後、すっかり魅力に引き込まれた生徒たちの希望にこたえてサインや握手をしてくださいました。

3日目は、震災学習です。今年も大槌町と陸前高田の2グループに分かれて学習しました。当時小学2年生だった生徒たちは、世の中、あるいは被災地がどんな惨状であったかについては「知らない」も同然です。事前学習として、学校では朝日新聞に連載されていた「てんでんこ~音楽の力~」を読みました。また、現地に向かうバスの中では大槌町が津波に飲み込まれていく様子を一般市民の方が撮った映像をバスの中で見ました。それまでおしゃべりに花が咲いていた生徒たちでしたが、映像が始まった瞬間から水を打ったようになり、バスを降りてもしばらくは誰も口を開く者はいないという様子でした。プログラムの間も、全身で見、聴き、感じているのがとてもよく伝わってきました。

最終日は、中尊寺の見学、猊鼻渓での船下りを体験し、東北新幹線やまびこで帰路につきました。

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