図書館から本の紹介 2月24日

2021.2.24

Soshin Jogakko

 

先日、中1の生徒から本のリクエストがありました。
「小学生の時、読書感想文の課題図書だったけれど、対象学年ではなかったので読めなかった。」
本が届いたと、教室に伝えに行ったところ、飛びあがって喜んでくれました。そんなにも、心待ちにしている本の作者はどんな人なんだろうと調べてみたところ、15歳で書いた小説で賞を受賞して、大学では獣医学部を専攻。
その『ぼくとニケ』は今貸出し中なので、戻ってきたら私も読むのを楽しみにしています。
今回は先に読んだ片川さんの作品、二冊を紹介します。

『わたしがここにいる理由』片川優子 岩崎書店
朝日中高生新聞に連載されていたものが単行本として出版されました。
小学校の幼馴染三人が中学に進学し、それぞれの居場所を見つけていくという青春物語。とても読みやすいです。皆さんの身近にもこういった場面があるんだろうなと、思いました。
普段なかなか読書する機会がないな、という中学生におススメです。
「王様の耳はロバの耳」むしゃくしゃした時は、図書館の窓から空に向かって大声で叫んでみてください。スカッとしますよ。

『ただいまラボ』片川優子 講談社
こちらは、高校生におススメ。獣医学部で大学生活を過ごしている仲間たちの日常が描かれています。捜真にも獣医学部を目指す生徒が少なくありません。大学の研究室(ラボ)での日常が爽やかに描かれています。参考になるかな。
アパートで仲間ともやし鍋を囲んでみたり、ひたすら鹿の耳を切り刻んだり、友達の実家に転がり込んだり、インターンで挫折したり、社会に出る直前の不安と期待が入り混じる時期。
「悩んでもいいし、迷ってもいいんだ。そう思うと、なんだか肩の力が抜けた。だってそれは『生物学的にも正しいこと』なんだから。大事なのは、そこからなにを見出すか。少しずつでも前へ進んでいけば、いつかその悩みや迷いに、意味があったと気付ける日が来るはず。前に進むことをやめなければ、いつか進むべき道が見えてくるだろう。」がんばれ!応援してるよ。

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