図書館から本の紹介 10月20日

2020.10.20

Soshin Jogakko

中間試験が終わり、手持ち無沙汰な気がしていませんか。
そんな時には、本のページをめくってみましょう。
今回紹介する2冊は、みなさんのいつもの生活からは少し違うところに視線を向けています。

でも、世の中にはいろんなことがあるのです。井戸の底から切り取られた空ばかりを見ていないで、360度ぐるりと見渡せる場所に、飛び出してみようよ!

『ほんとうのリーダーのみつけかた』梨木香歩 岩波書店
みなさんよくご存じの『西の魔女が死んだ』を書いた、梨木香歩さんからのメッセージです。
「そういう自己嫌悪に陥ってしまったら、それは若い頃はありがちなことなので、ああ、やっちゃったよー、しようがないなあ、って、心のなかでためいきをついていればいいのです。まあ、しかたがないです。」
そして、豊かな負け方についても教えてくれます。敗者であることを素直に認め、自分の全存在が劣位にあるわけではない、と認識しよう、と。
「あなたのなかのリーダーは、きっといっしょに耐えてくれるはずです。」
途中、哲学者の鶴見俊輔さんのお話や『君たちはどう生きるか』の著者吉野源三さんの言葉も紹介されています。
自分のなかのリーダーの声。あなたにしか聞こえませんよ。今年一番、皆さんに読んでほしい本です。

『ぼくの「自学ノート」』梅田明日佳 小学館
いつだったか、テレビの番組で梅田君を拝見したことがありました。
中3の総合の参考になるかなと、改めてこの本を手に取ってみました。
「自学ノート」は「自分でテーマを見つけ学ぶこと」。文字を使ってノートに記録する(書く)ことで、新しい発見や考えがさらに湧いてくるのです。梅田君のなかのリーダーが、ゆるぎなくノートを書き続けていきます。皆さんも一度試してみてはどうですか。あなた自身が選んだテーマで、自由に思う存分やってみよう。きっと出会いや喜びが待っていますよ。どんなテーマか、私にもそっと教えてください。(ちなみに私の最近のテーマは“kingGnu”です)

Back

page top