図書館から本の紹介 7月24日
2020.7.24
Soshin Jogakko
夏休みまであとわずか。今回も生徒からの本の紹介です。
自粛中を思い起こしこんな本を紹介してくれました。
こちらも、昨年まで図書委員をしてくれていた生徒からです。
『世界文学全集43 三人姉妹/桜の園他より かけ』
チェーホフ 集英社
ステイホーム。
この言葉はこの春から何度も聞いた言葉です。
「ずっと家にいる」「家で過ごす」という意味ですね。
ところで、人はずっと建物の中にいて、外の人と関わらずに過ごすいわば幽閉生活を何年も続けるといったいどうなってしまうのでしょう。
この本は年老いた実業家と若い法学者があるかけをして、負けた方が幽閉をされてしまうという物語です。かけに負けた法学者は幽閉されている15年の間、1年目は探偵小説、怪奇小説、喜劇などの軽い内容の本を読み、2年目になると古典作家のものばかりを読みました。そこから、だんだんと本の種類が増え、しまいには……。
この話は国語の問題集に紹介されていたもので、昔は教科書にも載っていたそうです。
人は本を読みすぎるとどうなっていくのか。思いがけない結末です。
後は読んでからのお楽しみ。