図書館から本の紹介 7月22日
2020.7.22
Soshin Jogakko
学校での授業が本格的に始まり、たくさんの生徒が本を借りに来てくれています。例年並みに貸出冊数も増えており、嬉しいかぎりです。
さて、今回は生徒からの本の紹介です。今年度はまだ図書委員会の活動が始めらませんが、昨年まで図書委員をしてくれていた生徒に声をかけたところ、快く引き受けてくれたので皆さんにも紹介します。生徒たちにも人気の本で、貸出の記録もいっぱいになっています。
『RDGレッドデータガール はじめてのお使い』荻原規子 角川書店
今回はいつも私を支えてくれている本を紹介しようと思います。
世界にはレッドデータブックというものがあります。簡単に説明すると絶滅の恐れのある野生生物の情報を取りまとめた本です。この本のタイトルはそこからきていて、絶滅危惧種の女の子という意味になります。
私がこの本に出合ったのは中学校に入学する前の春休みでした。図書館に隔週で通う生活をしていた時に母の薦めで読み始めました。私はこのシリーズを20回ほど繰り返して読んでいます。普段は一回しか読まないことが多い私ですが、この本は出かけるときによく携帯しています。そして、この本ほど繰り返し読んだ本は他にないと思います。その時の心情や、環境の違いでいつも新しい発見を与えてくれます。この本に出てくる登場人物の中でいつもハッとさせられるのは深行くんの言葉です。持てるものを武器にしようと思うところなど私と似ている点が多いからかもしれません。
他の荻原規子さんの本よりお話も短めで、舞台も現代の学校と読み始めやすい一冊なのでぜひ読んでみてください。図書館にも足を運んでいただけたら幸いです。
図書館はただ、本を借りるところではなく本をきっかけに新しい人と知り合えるチャンスのある場所です。新型コロナウイルスの影響でいつも通りとはいきませんが、本や図書館そして先生方はいつでも待っていて下さているので気が向いたらぜひいらしてください。外で思いっきり何かをすることは難しい状況が続いていますが、本を通じて外の世界を満喫してみてはいかがでしょうか。