お知らせが遅くなってしまいましたが、第69回卒業生伊藤礼香さんから大学での活動報告をいただきました。
伊藤さんは捜真在学中、バレーボール部、文化祭実行委員会、沖縄研究会と幅広い活躍をしていた卒業生です。
どうぞご覧ください。
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2月6日に青山学院大学にて「AOYAMA VISION 145周年企画 Be the Difference アートプロジェクト」の除幕式が行われました。今回私は学生代表としてプロジェクトを進めてきました。
このプロジェクトに参加するメンバーは、青山学院大学総合文化政策学部に所属する学生です。本学部では主に文化政策(アートマネジメント)を学んでいます。
私がこの学びをしたいと思ったきっかけは、捜真女学校在学中に文化祭実行委員会に所属していたことでした。様々な制約がある中で、どのようにしたらステージに出る人たちが最大限のパフォーマンスをできるか、また、観客が居心地よく楽しむことができるか。この2つを考えに考え抜いた委員会の日々でした。
さらに、私の学年で発足した沖縄研究会での活動も大きく影響しています。アメリカ軍基地問題や、唯一の地上戦の歴史がある沖縄という、堅いテーマを、どのようにしたら色んな人に考えるきっかけを持ってもらえるか。これら2つを合わせて、難しく堅苦しく感じるテーマを、多くの人に伝えたい。そしてそれは文化によって可能になると考え、この学部を志しました。
今回のプロジェクトでは「世界を、あなたをまるっと受け止めて愛したい」をテーマの元、アーティスト·香取慎吾さんに約11メートルに及ぶ壁画を描いていただきました。青山学院大学も捜真女学校と同じく、キリスト教精神に基づいたミッションスクールです。私たちが神様から受け取っている無条件の愛を、自分にも他人にも注ぐことが、世界をもっと生きやすくする、と考えました。
この絵から多くの人がパワーをもらって、踏み出すきっかけ、考えるきっかけになってほしい。それが花開くのは、今すぐでも、10年後でも、死ぬ前でもいい。皆さんにそのような一粒の種を植えられれば、と考えています。私が捜真で培ってきた日々は、この瞬間のために種撒かれたのだと実感しています。皆さんにパワーを与えるはずが、何よりわたしが香取さんの絵によって多大なパワーをもらってしまいました。
この壁画はどなたでもご覧いただけます。ぜひ足を運んでいただき、パワーを受け取り、誰かをまるっと愛していただければ幸いです。
壁画除幕式の様子はこちら