高校三年生の選択授業「生物研究」

2018.11.24

Soshin Jogakko

高校三年生「生物研究」の授業では、毎回実験を行い実学的に学ぶことを大切にした授業を行っています。

今日はニワトリの心臓の解剖を行いました。普段、スーパーなどでも見かける身近な、いわゆるやきとりの「ハツ」を用いました。動脈と静脈、一緒に付いていた気管のつくりの様子などを観察し、さらに触ってみて弾力が異なるなどの違いからそれぞれの構造を実感します。血管からスポイトで液を流してみることで、血管のつながりや血液の流れを理解することもできました。

資料集にあった鳥類の心臓のつくりとは異なり、心房がそれほどは部屋のようになってはいなかったり、左心室と右心室の大きさが違っていたりすることがわかりました。また、左心室の壁が右心室と比べて本当に厚いことも確認できました。

その後、脳の解剖も行いました。大脳が小さくてしわもないのをみて、やはり「鶏は三歩歩くと忘れてしまう」と言われているのも、このためなのかと納得。これまで観察してきたフナ、カエルの脳と比較すると、小脳と中脳が発達していることがよく分かりました。

「今後は食べるときの見方が変わる」と、普段は何の気なしに「ハツ」として食べていたものも、実験試料として観察してみることで、生徒たちは多くのことを理解したようです。

これからも“感じる”“考える”授業を大切に行っていきたいと思います。

生物科 佐野

 

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