高校三年生の選択授業 「生物研究」
2018.7.2
Soshin Jogakko
高校三年生の生物研究の授業では、生徒に問題を解かせて解説をする演習の授業だけではなく、毎回実験を行い、実学的に学ぶことを大切にしています。
この日はフナの解剖を行いました。まず、生きたフナに麻酔をするところからはじめます。かわいそうな気もしますが、暴れていたフナが静かになり、解剖を始めようとすると、再び暴れ出すこともあり、まさに生命体であることを実感します。
解剖が進むと、腸の長さを測ったり、胆嚢を取り出して胆汁の色を観察したりします。エラの構造を見ることで、効率よく酸素を取り入れるだけでなく、プランクトンを濾し取る働きがあることも考察することができました。
また、内臓の様子を比較し、フナの体がそれぞれ違うことに感心し、心臓を取り出してからも拍動が続く様子には、その生命力のたくましさに感動していました。魚は普段から食べています。しかし、このような解剖の実験では、生徒一人一人がその命の大切さを強く感じ、より真剣に観察して深く学ぼうとします。命に真摯に向き合い、命に対する感謝の思いを言葉にしていました。
これからも“感じる”“考える”授業を大切に行っていきたいと思います。
文責 生物科 佐野