【PTA活動】第3回 中島先生のお話会~お別れ会~
2025.3.10
Soshin Jogakko
春の陽ざしの暖かさを感じられるようになった2025年2月28日(金)、高三保護者の卒業をお祝いする「お別れ会」が、PTAキリスト教教育研究会委員会(以下キリ研委員会)主催のもと、千葉ホールにて開催され、在校生の保護者やコーロリディアが一堂に会し、卒業生の保護者の皆様を祝福いたしました。
会場では桃色のランチョンマットや桜色のカップがテーブルを華やかに彩り、温かいコーヒーと美味しいケーキをいただきながらの歓談タイムにも笑顔があふれていました。和やかな雰囲気の中でお茶会を楽しみながらお祝いができればとの思いで、キリ研委員会は昨年の秋から準備をされてきたそうです。
中島学院長、島名校長、鳥居教頭も高三保護者の席に加わり、捜真で過ごした日々を振り返りながらの語らいは思い出深いものとなったことでしょう。
礼拝では中島学院長が次のように語られました。
「神さまはいつもすぐ傍で『大丈夫だよ』と元気づけ、新しい力を授けてくださるので、安心して歩むことができる。そして重荷をともに担いながら、二人三脚のように結ばれて一緒に歩んでくださる」
「かつては夢や希望を自由に思い描くことができた時代であったが、今の子どもたちは何が起きるかわからない不透明な不安感が拭えない時代に生きている。自立に向かって少しずつ歩んでいる娘たちに対して、親が先回りして失敗を防ぐのではなく、言葉を選びながら応援してほしい。そして自分自身を見つめ考える大切な時期なので、信じてそっと支えてほしい」ということをお話しくださいました。
また、作:アリスン·マギー 絵:ピーター·レイノルズ 訳:なかがわ ちひろ『ちいさなあなたへ』(主婦の友社)という絵本のから一節を紹介され、「あなたは我が子にずっと付き添っていくことはできない。私たちがいつかいなくなっても、神さまはいつでもどこにいても愛する子とともに歩んでくださるので安心してほしい」と、卒業していく捜真生たちの進む道を神さまが照らしてくださることへの感謝の気持ちを伝えてくださいました。
コーロリディアの皆様には、「アフリカンアレルヤ」「主はあなたを恵みて守り」「感謝します」の三曲を賛美していただきました。「捜真はぶどうの木のようなもので、卒業した娘も親たちもそのひとつの枝としてずっと繋がっていく。保護者同士の架け橋となれるよう、歌詞の奥深さにも目を向けて感謝しながら賛美している」と想いを語ってくださいました。窓の外の晴れわたる空にはコーロリディアの伸びやかなハーモニーが響き、ともに祝福してくれているかのようでした。
高三保護者の代表の皆様からは「卒業のお言葉」として、「いつも支えとなり、時には励まし、また喜びや感動を与えてくださった先生方への感謝」、「いつの間にか目標を見つけ自立へと向かって成長していく娘への驚きと嬉しさ」、そして「『その人を想う気持ちだけで愛は伝わる』と教えてもらえたこと」など、さまざまなエピソードを交えた温かいお話がありました。
共通しているのは、「捜真で愛されたという記憶が、卒業生をいつまでも導いてくれる」ということ。この心に響くメッセージを受け止め、あらためて捜真で過ごしていけるこのひと時を、娘とともに大切にしていきたいと感じました。
今年の卒業の記念品は、落ち着いた濃紺カラーの校章入りステンレスボトルと華やかに香るソープフラワーです。中島学院長と島名校長より高三保護者お一人おひとりに贈られました。先生方との写真撮影も行われ、感動的なひと幕となりました。
最後に島名校長より、「最善の道へと進もうとしている生徒たちの未来は、家族の支えがあってこそ導かれた賜物である。大変な日々があってこその『卒業』を迎えられることを心から喜び、祝福している」とメッセージをいただきました。卒業生との思い出を語る優しいまなざしがとても印象的でした。
捜真を卒業することは寂しく感じるかもしれませんが、「ベタニア会」(卒業生の保護者の会)に入会することで、ずっと捜真とつながっていくことができます。中島学院長は世代を超えて関わってきた代々の保護者の皆様に毎年クリスマス祝会でお会いできるのを楽しみにされているそうです。
会の終了後に、キリ研委員会委員長から、「今日という日をお母様ご自身の卒業式のように感じ、素敵な思い出として心に残してもらえたら嬉しい。そして卒業しても捜真とのつながりをいつまでも持ち続けてほしい。また在校生のお母様には同じ子育てをしている先輩からのお話を聞き、身近に感じることや自分自身に置き換えて振り返る機会になってもらえたら」と、すべての保護者の皆様へ向けてのきめ細やかな気配りを感じられるお話を伺いました。
☆お別れ会に出席された方からの感想を一部紹介いたします。
「入学当初はコロナ禍で保護者間の交流もなく不安な中で始まった捜真生活でしたが、最後にこのような場でたくさんの方と交流を持ちながら卒業できることに感謝している。あたたかい学校で良かった」(高三)
「いろいろな葛藤を乗り越えこの日を迎えられているのだと感動し、心に沁みた。何年後かの自分に思いをはせることができた」(高一)
「すばらしいお話をたくさん聞くことができ感銘を受けた。本当に心に残る良い会だった。次回は他の皆さんにもお伝えしたい」(中3)
最後に中島学院長が選ばれた聖句をご紹介します。
<マタイによる福音書 11章28節-30節>
「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう。
私は柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである。」
(広報委員 中1·中3·高一)