全校修養会

2017.11.21

Soshin Jogakko

全校修養会が行われました。

 

11月15日、全校修養会が行われました。全校修養会では、学年ごとに担当してくださる外部の講師の先生方から、キリスト教について、聖書について、信仰についてお話を伺います。捜真女学校がとても大切にしている行事です。

初めに全校で修養会の開会礼拝を守り、その後、学年別講演が行われました。なお、高2は、開会礼拝後から2泊3日、御殿場で自然教室を行いました。

各学年の様子をお伝えします。

【中1】

中1は捜真学院学院長、中島昭子先生からお話を聞きました。先生が捜真の中1に入学してすぐに家族の転勤でフランスの学校に転入することになり、  そこで体験したこと、2年後に帰国した日本で体験したこと、感じたことなど、生徒たちは話に引き込まれ、真剣なまなざしで聞き入っていました。メッセージのキーワードは「言葉」でした。言葉は、人を力づけることもできるし、傷つけることもできる。神の言葉である聖書の言葉を心に蓄え、自分に対しても、他者に対しても、よい言葉を用いて力を与える人になろうという、力強いメッセージをいただきました。

  

【中2】

中2は、中瀬新生保育園園長、黒澤裕子先生からお話を伺いました。まず、小学校時代から通算して50年になる捜真生活の中で最大の出来事は「キリスト教との出会い」であったということ、そして保育園の園長として日々経験しておられることを、実例とともにお話しいただきました。

その後、今年度中2の学年目標である「共生」をテーマに、分かりやすくお話しをいただきました。「共生」というと、最初に「『他者』と共に生きること」を考えがちですが、実は「『自分』と共に生きること」も「共生」であるということを指摘され、生徒たちにとっても新たな発見となりました。午後は生徒たちからの質問に答えられた後、「共生」のもう一つの要である「『神様』と共に生きること」について、力強いメッセージをいただきました。どのような自己でも神様は受け入れて下さり、常に私たちと共にいられるのだから、安心して、神様の愛を信じながら生きることが大切だ、と結ばれました。中2の生徒たちは、集中して黒澤先生のお話に耳を傾け、恵み豊かな時を過ごすことができました。

 

【中3】

中3は、横須賀小川町教会牧師の寺田信一先生をお迎えして、全校修養会を持ちました。「光の子として歩みなさい」の主題に沿って力強いメッセージを語って下さいました。午前は創世記1~2章をもとに、冷たい炎がないように神のつくられた光はいつも明るく輝いて私たちの命を照らしてくれている。だから命というのは、本来は永遠のものなのだということをユーモアを交えつつ熱く語って下さいました。午後は生徒たちの質問に答えた後、先生自身の歩みも 踏まえつつ、困難な時もひとりひとりの存在に対して神が責任を持って救いに招いて下さることを語って下さいました。中3の生徒たちは、集中して耳を傾け先生の力強い言葉に引き込まれ、恵み豊かな時を過ごすことができました。

  

高1】

高1は日本福音ルーテル大江教会の立野泰博牧師に講演していただきました。

午前中はヒロシマの話を伺い、過ちを繰り返さないためには第一に赦すことが大切であることを知りました。午後はパンフルート奏者の中村純先生の演奏を聴きながら、パレスチナの子どもたちの生活や東日本大震災で深い悲しみを負った人々の想いに触れました。私たちにとって当たり前の日常が当たり前ではないということ、苦しみの中にいる人たちがたくさんいるという現実を改めて実感し、私たちは平和を創り出す人になるためにどのようなことができるのかということを考えさせられる一日となりました。

  

【高3】

高3は、ルーテル学院大学学長の江藤直純先生からお話を伺いました。視覚、聴覚、手に障がいを持ちつつ、ホスピスのチャプレンを目指す1人の女性のお話を通して、どんな職業や生き方を選ぶかが大事だということを教えていただきました。また、大学生のときに参加した軽井沢のディアコニアキャンプで ある障がい児の父親役となり、『無償の愛』の実践のつもりで参加したボランティアであったはずなのに、無意識に相手からの感謝を求めていた自分に  気づき、自分の中の『有償の愛』の存在に打ちのめされたという経験を話してくださいました。私たちも日常生活でいかに相手からの感謝、賞賛、尊敬を 求めているかということに気付かされました。午前の講演のあと、生徒たちは江藤先生作成の『講師への手紙』を書き、午後はその手紙に答えながら、対話形式で講演が行われました。学院聖句でもある『光の子』としての在り方にも触れられ、自ら光る太陽としての生き方もあるが、光を反射して生きていく月としての生き方もあるのだということを伺いました。また、ルーテル学院大学に所蔵されている『腕のないキリスト像』の写真が配布され、その意味を考える ことを通して、一人一人がキリストの助け手となるということを教えていただきました。一つ一つの突きつけられた問いに生徒たちがどう立ち向かうか、心にまかれた種がどのように育っていくのかが楽しみです。最後に、本当に忙しい中で講演の準備をしてくださった江藤直純先生に感謝いたします。

  

Back

page top