図書館だより 5月23日(土)

2020.5.23

Soshin Jogakko

『ファーブル昆虫記の虫たち』熊田千佳慕 絵·文 小学館

横浜出身の画家(長く三ツ沢にお住まい)。若いころはデザイナーとしてポスターや資生堂の椿柄の包装紙などを手がける。戦後絵本作家として、細密な描写でその才能が評価された。昆虫の視線から見える世界を美しく描く。地元横浜での思い出は『熊田千佳慕のハイカラ人生記』に詳しい。(捜真生についても書かれている)

昆虫と植物がおしゃべりをしているように描かれた絵は、一度見たら忘れられない。

 

『熊田千佳慕の言葉 私は虫である』熊田千佳慕 求龍堂

熊田さんの語録ノートからの抜粋とインタビューをまとめたもの。

「人間も虫や花と同じ生き物としての仲間です。命も重さも同じです。最近、身のまわりのささいなことから愛を感じる心を忘れてしまい、悲しい事件が増えているように感じます。いつの間にかなくしてしまった、愛を感じる心を気づかせてくれるのが小さな命たちです。人々がそのことに気づいてくれたら、もっと素敵な世の中になるのではないでしょうか。微力ながらそんな思いも抱きながら、私は絵を描いています。」コロナ禍にこの一言が心に沁みます。

 

『ナショナルジオグラフィック 2020年5月号 昆虫たちはどこに消えた?』

最新号の特集は昆虫。ナショナルジオグラフィック(以下ナショジオ)は、130年余りの歴史があり、36か国語で出版されている権威ある写真雑誌。

今回の特集は、「昆虫の絶滅は地球の崩壊の前触れか?」現場や研究者の取材をもとに、私たち人間が何に向かっていくべきかの提言がされている。

捜真生が興味を持つ、SDGsの裏付けになる記事が毎号満載されているので、是非こういった科学的な根拠を参考にして活動につなげていってほしい。

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