今年も寿町の炊き出しに参加しています

2018.6.13

Soshin Jogakko

中2の総合学習のテーマは「環境と福祉」。その授業の一環として、毎年、寿町の炊き出しに参加しています。

寿町は、JR石川町駅からすぐのところにあります。古くから「日雇い労働者の街」として、東京の山谷·大阪の釜ヶ崎と並んで有名な街の一つです。

炊き出しのお手伝いは雑炊の材料準備から始まります。慣れない手つきでカットしていきます。最近では、寿町に住む方々の高齢化が進んでいて、野菜も小さく薄くカットするようにしているそうです。

  

雑炊を煮ている間は、室内での学びの時間です。釜ヶ崎での「子ども夜回り」のビデオを見たり、イス取りゲームで「仕事がなくなる」人の立場を疑似体験したり、数少ないイスにみんなで座ることで「分け合う」ことを学んだりします。

路上生活の方々の現状や「働けなくなる」ことへの理解を深めた上で、お昼過ぎからは再び公園に出て、出来上がった雑炊を配食し、後片付けをします。

目を背けるわけにはいかない社会の問題に触れる機会であり、また「知らない」が故の勝手な思い込みやイメージが、「知ること」によって変わり、「知ること」·「自分の目で確かめること」の大切さを学ぶ時でもありました。生徒一人ひとりが「平和を創り出す人」であるように願ってやみません。

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